子供がコンドームを持っていたらどうする?

こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。こちらのブログではお家でできる月経教育・性教育のコンテンツを発信していきます。今回のテーマは「コンドーム」。お子様がコンドームをもっているのを見つけた際、親としてどう対応すれば良いのかについてお伝えしていきます。

避妊具をもっていること=相手と自分の健康を守れている証

お子様の年齢によってはコンドームを所有していることに対して「まだ早い!」と感じられるケースもあるかもしれません。ですが、基本的にはコンドーム(避妊具)を持っていることは全く悪いことではありません。「もしも」の時に、避妊せずに行為に及んでしまうのか、もっていたコンドームを使えるのかでは、後者の方がよいことは明らかです。

自分で避妊具を買えることや避妊具を選べることは、決していやらしいことではなく、本人の権利として大切なことです。

この点に関しては、「自分のからだや人生は、自分自身で決められる」というセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(※)の考え方も合わせて確認できると良いですね。

※セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは?

英語のSexual and Reproductive Health and Rights、頭文字をとって、「SRHR」と呼称されます。日本語では、「性と生殖に関する健康と権利」と訳され、内閣府や全国の自治体でも使われています。すべての人の「性」と「生き方」に関わる重要なことです。

国際協力NGOジョイセフ HPより



正しい保管方法・使い方を伝えよう

一方で、コンドームを持っていても、正しく使えなければ相手も自分も守ることができません。学校でも習わない知識だからこそ、どこかのタイミングで正しい情報にアクセスしてほしいですよね。

だからといって思春期のお子様に直接面と向かって説明するのは気が引けますし、第一お子様自身が不快感を感じることも少なくありません。

手軽な方法としては、「もしもの時に、自分のためにも相手のためにも知っておいてほしい」と伝えた上で、正しい情報のURLをLINEで送るといった方法もよいかもしれません。コンドームの正しい付け方についてはNPO法人ピルコンさんの動画解説などがおすすめです。

また、保管方法に関してもぜひお子様に伝えたいことです。よくあるケースが「お財布の中に入れっぱなし」というもの。携帯するのはよいですが、これではコンドームに傷がつくなど、せっかく常備していてもその効果が十分に発揮されません。

中学生になった時に、お祝いの1つでコンドームケースをプレゼントしておくなど、さりげなく保管できる方法を伝えるのもよいかもしれません。

最近ではジェンダーレスコンドームケースなどがクラウドファンディングで注目を集めるなど、「おしゃれに携帯すること」はマナーとしてもファッションとしても素敵なことだという認識が広がっています。そしれ、それは性別に関わらず大切だと教えてくれます。

避妊知識の現状を知ろう

最後に、日本の若者や大人の避妊の現状についてです。

国際協力NGOジョイセフが発表している「日本の若者のSRHR意識調査」では、2019年の調査結果が大きな反響を呼びました。それを受けて、2021年には対象の幅が、5-29歳の日本の若者(3266人)と30-64歳の大人(2072人)に広げられました。

この調査によって、若者と大人では避妊に対する意識や知識が少しずつ変わっており、たとえば若者の方が「アフターピル」に関しての知識をしっかりもっていることなどがわかります。

とはいえ、「妊娠が目的ではなく、避妊をせずに性交渉をしたことがある(膣外射精を除く)」の項目の15歳〜29歳のデータでは全体で約3割の人がYESと答えています。

この結果からも、避妊の知識があることだけでなく、それを行動に移せるスキルを身につけておかなければならないことがわかります。

まずは「コンドーム」をもっていることは素晴らしい行動であり、それを正しく使えるようにしてほしいという姿勢を親としてお子様に伝えられるといいですね。


いかがでしたでしょうか?
本日のブログが、親御さまにとって少しでもお役に立てれば幸いです。

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