みなさんは「性被害」と聞いてどんな事件やシーンを思い浮かべるでしょうか?レイプ、盗撮、などの事件が思い浮かんだ方もいるかもしれませんが、これらはあくまで性被害の一部です。
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みなさんは「性被害」と聞いてどんな事件やシーンを思い浮かべるでしょうか?レイプ、盗撮、などの事件が思い浮かんだ方もいるかもしれませんが、これらはあくまで性被害の一部です。
公益社団法人紀の国被害者支援センターのHPでは性被害について下記のような記載があります。
「自分が望まない性的行為です。同意のない、対等でない、強要された性的行為はすべて性暴力です。性暴力は被害者に対する著しい人権侵害であり、犯罪行為です。」
つまり、同意のないキスやハグ、スキンシップなども当然性被害ですし、自分の身体に触れられなかったとしても、相手が裸体や、性器を見せてきた、相手の性的行為を見せられた、なども性被害です。
「これくらいは、、」と見過ごさず、本人が望んでいないのに起きてしまったことは性被害だと認識し、本人の意思や心理的状況も考慮しながら適切に対処することが望ましいのです。
よく親から子へ「知らない人や怖い人についていっちゃだめ!」と注意することがありますが、残念ながらこれだけでは性被害から自分を守ることはできません。なぜなら、性被害は「知っている人」や身近な人からも起きるからです。
内閣府の男女間における暴力に関する調査の「無理やりに性行等をされた被害経験」があるひとのうち、約7割の人が顔見知りから被害を受けたと答えています。(下記図参照)
内閣府男女間における暴力に関する調査より抜粋
この内閣府の調査にも「教職員」などが入っているように、子供が日常的に最も近くで接するであろう人からも性被害を受ける可能性が潜んでいるのです。
こういった場合の被害を避けるためにまずできることは、お子様自身が「どんなことをされたら性被害なのか」をしっかりと認識しておくことです。
文頭にあるように、どんな相手からであっても、同意なくされた「気持ち悪い」「嫌だ」と感じる行為はすべて被害にあたることを伝え、すぐに親に相談するよう日頃から話し合っておくことが大切です。
子供の性被害で見過ごされがちなのが、子供から子供への性被害です。「子供同士のことだから」と保護者間で軽視されてしまったり、保育園や幼稚園、小学校の先生も取り合ってくれないケースもあるようです。
ですが、たとえ子供同士であっても、本人たちに悪気がなくても、性被害は人権侵害であり、絶対にあってはならないことです。
子供同士のケースでは、お医者さんごっこで身体に触れることや、スカートめくり、ズボン下しなど遊びやおふざけがエスカレートしていって起こることもあります。どこまでは遊びで、どこからはやってはいけないことなのかを自分で判断することは難しい場合もあるため、これに関しても日頃から親子の会話の中で学習したり、確認する機会が持てるとよいでしょう。
例えば、「相手が嫌がることはしない」「相手のプライベートゾーンを触ったり見るのはだめ」「相手の体に触れる時は同意を取る」など、親子間でわかりやすいルールを決めるのも有効です。
いずれの場合も対策をしたからといって100%被害が起こらないわけではありません。ですが、普段から上記のような対策を学んでおくことで自分や他の人を守ることができる可能性は高まります。
子どもが性的なことでも安心して相談できるように、性について一緒に学んだり話す機会を幼い頃から設けて話しやすい関係性を作っておくことも大事なことですね!
また、もし被害にあってしまった時には、下記のような相談先があるので抱え込まずに相談してみることをお勧めします。
内閣府男女共同参画局 https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/index.html
参考書籍:「親子で話そう!性教育」浅井春夫 (監修), 艮 香織 (監修)
]]>こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。こちらのブログではユネスコが発表した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」を参考に、お家でできる月経教育・性教育のコンテンツを発信していきます。
今回は前回に続き、「前思春期」について考えていきます。
前回もお話しした、10~12歳頃ごろから徐々に始まる「前思春期」。
親として、この時期をどのように迎えればよいのでしょうか。
私たちがお勧めするのは、この時期に入る少し前から子供と体や心の変化について対話することです。実際にこの時期に入ってからでももちろん構いませんが、ギャングエイジとも言われるこの時期は、閉鎖的な子どもの仲間集団が発生する時期でもあるため、親が介入することで反抗的になったり、本心が見え辛くなることも予想されます。だからこそ、早めの時期から対話できる関係性を築けるといいですね。
とはいえ、いきなり心や体の話を何の文脈もなく話すのは不自然です。ファーストステップとして、今までは「子供」として接していた場面で「対等」を意識して話すなどはいかがでしょうか。
例えば、何かを注意する場面で「それはだめだよ」と頭ごなしに禁止・注意するのではなく「ママはそれをされると嫌な気持ちになるから」「危ないことをして怪我をしたらとっても悲しいから」など保護者自身も理由や背景をしっかりと伝えることです。
また、「どうしてそうしたのかな?」などと問いかけ、まずは子どもが話すことを聞く姿勢をとることも大切かもしれません。と大人同士の会話でも上司・部下と役割が分かれていると、どうしても「〜しなさい」「〜してはいけない」といった「指示」になってしまいますよね?でもこれは友人や恋人など対等な関係では発生しないはずです。1人の人間として対等に対話する基礎を日頃の会話や態度で示せるとよいのではないでしょうか。
その上で次のステップとして、子供自身の感情のコントロールが効きにくい場面での「共感」です。この時期は前述の通り子供自身の意志に関わらず感情のコントロールが効きにくくなる場面があります。
そういった場合には「たしかに・・・そんなことされるとイライラしちゃうよね」と一旦ご自身も受け止める姿勢を伝えた上で、どのようにしたら対処できそうかを一緒に考えてみるのも良いかと思います。
「パパはそういう時に、一回外に出て気持ちをリセットするんだ」「ママはイライラしたらお友達におしゃべりして発散するよ」など自身の具体例を出すと、そういった感情を持つことは自然であることも伝わるのでよりよいですね。
いかがでしたでしょうか?接し方が難しくなる小学生高学年以降、今回のブログが少しでもお子さまとのコミュニケーションのお役に立てれば幸いです。次回以降も、家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。疑問や感想など、ぜひコメントお待ちしております!
]]>こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。
今回も前回に続きユネスコの発刊する「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」を参考に、「性と生殖の解剖学と生理学」の章から自分のからだについて知ること、そして知りたいと思う気持ちについて考えていきます。
同書では学習目標年齢が設定されており、今回の章の最年少単位の5〜8歳では、「自分の体の名称と機能を知ることは重要で、生殖にかかわる器官も含め、それらについて知りたいと思うことは自然なことである」という目標になっています。
お子様が「おちんちんってなんでこんな形なの?」「なんでおまたにも穴があるの?」などと性器について疑問を発することもとても自然なことです。
「自分のからだ」について知りたいと思うこと自体もおかしいことではありません。
むしろ自分のからだについて理解が深まるからこそ、「何をしたら不快なのか」「どうしたら気持ちいいのか」と知ることもできます。
とはいえ、お子様に突然性器に関する質問を投げかけられたときには少しどきっとしてしまうかもしれません。
とっさに「はしたない」「汚らしい」といったネガティブな発言はせず、「大切なことだからゆっくり伝えていくね」などと一呼吸おいてからご自身の伝えやすい言葉で時間をかけて伝えていくと良いかと思います。
その際、質問を受けた保護者自身も自分が不快だと思うことを無理に話す必要はありません。「おまたについてみられたり、くわしく聞かれたりするのは、今は少し嫌な気分なの」などとしっかりとご自身の気持ちを伝えた上で、「でも、もちろん大切なことだから、一緒にこの絵本で学ぼうね。」などすでにあるコンテンツを利用して学ぶのも良いかもしれません。
まずは自分が知りたいと思うときに質問できるよう、正しく体の名称について伝えてあげましょう。
その上で、疑問を感じたからと言っていつでも誰にでも質問していいわけではありません。特に性器に関しては、例えば人前で「おちんちん!」などと言うと不快感を感じる人がいることも事実です。「恥ずかしいこと」ではないですが、プライベートゾーンに関する学びと合わせて、「人がいるところでは見せないし話さない」とお約束するのも良いかもしれません。
その際、どんな場面や、誰になら疑問を発していいのか(お家の中ならいいよ、ママには言っていいよ、など)を伝えてあげると実際に疑問を持ったときにも伝えやすくなりますね。
いかがでしたでしょうか。
大切な自分の体を守るためにも、ぜひおうちでの教育を始めてみてください。
次回以降もお子様との家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。
疑問や感想もぜひコメントで教えてくださいね。
<参考図書>
「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」ユネスコ編
「だいじだいじどーこだ」遠見才希子作、 川原瑞丸 絵
<参考記事>
「たまひよ」子どもに「性器」の名前をどう伝えるか ママ泌尿器科医
「アルソック」プライベートゾーンとは?子どもを性犯罪から守るための知識を解説
「MSDマニュアル 家庭版」
情報・知識&オピニオン 「IMIDAS」
今回はその中でも「性と生殖の解剖学と生理学」の章から自分のからだについて知ること、そして知りたいと思う気持ちについて考えていきます。(後編はこちらから!)
同書では学習目標年齢が設定されており、今回の章の最年少単位の5〜8歳では、「自分の体の名称と機能を知ることは重要で、生殖にかかわる器官も含め、それらについて知りたいと思うことは自然なことである」という目標になっています。
私たち大人でもまじまじと自分の性器をみたり、確認したことがある方は少ないのではないでしょうか?
性器だと少し抵抗感があるかもしれませんが、たとえば、自分の口の中は自分でも見ることが多いかと思います。歯は毎日磨くからこそ綺麗に保てますし、痛みがあれば鏡でチェックしますよね?だからこそ、どのあたりが痛いとか、異変があるとお医者さんに伝えることができます。
逆に、見たことも触ったこともないと、それが難しくなるのではないでしょうか。
上記のように、自分のからだについて「知らない」というのは異変に気づけないリスクや、特に性器に関していうと、将来的に性行為をしたいと思った際、自分自身が知らないがゆえに、相手の知識に頼りっきりになってしまうことにもつながります。
お子様から性器に関する疑問が出た際は、性器だからと特別視するのではなく、「じぶんのからだ」を守るための知識として正しく伝えてあげられるとよいですね。
基本的な知識を伝える際に、私たちがおすすめするのは、鏡を使うことです。
お子様の持ちやすい手鏡などを活用して、自分自身で見ることを促してみましょう。外性器であれば清潔にした手で少し触れてみて硬さや色など、皮膚の感じを確かめるのも良いですね。
事前の知識として、絵本やネットで画像を検索してから自分の体の確認してもいいですし、READY BOXストアで販売中のブックレットには女性器の図解も入っているので、ぜひご活用ください。
注意点としては、ネットなどで検索するとどうしても「理想的な性器の色」のような画像や記事が出てきてしまうので、性器の色や形には個人差があることを伝え、保護者が手伝って上げる際にも、「一緒にみても嫌な気持ちにならない?」「嫌だったら言ってね」と事前に確認することです。
いかがでしたでしょうか。
大切な自分の体を守るためにも、ぜひおうちでの教育を始めてみてください。
次回以降もお子様との家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。
疑問や感想もぜひコメントで教えてくださいね。
<参考図書>
「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」ユネスコ編
「だいじだいじどーこだ」遠見才希子作、 川原瑞丸 絵
<参考記事>
「たまひよ」子どもに「性器」の名前をどう伝えるか ママ泌尿器科医
「アルソック」プライベートゾーンとは?子どもを性犯罪から守るための知識を解説
「MSDマニュアル 家庭版」
情報・知識&オピニオン 「IMIDAS」
今回のテーマは、「PMS(月経前症候群)とPMDD(月経前不快気分障害)」です。
PMSとPMDDの違いや、お子様がこれらとうまく付き合っていくためにはどうすればよいかについて、お伝えしていきます。
PMSとPMDDは、生理が始まる前の数日〜2週間ほどの間に生じる心や身体の不調のこと。生理が始まるとともに症状がおさまっていくのが特徴です。原因ははっきりとはわかっておらず、生理によって起こる女性ホルモンの急激な変化が関わっているのではと考えられています。
まずは、PMSとPMDDの違いについて簡単に説明していきます。
【PMS】
主な症状は、イライラ、怒りっぽくなる、不安、気分の落ち込み、頭痛、吐き気、下腹部や乳房の張り・痛み、強い眠気、不眠などです。これらの症状がいくつか重なったり、症状の重さが変わったり、人によってさまざまです。
【PMDD】
PMSの症状のうち「イライラ」や「不安」「怒りっぽくなる」「気分の落ち込み」など心の不調が強く出る場合、PMDDが疑われます。PMDDは「抑うつ症状群」の一つと捉えられており、月経のある人のうち1.8~5.8%が該当するとされています。
心と身体にさまざまな不調をもたらすPMSとPMDD。
医師と相談してからにはなりますが、薬を服用し治療をすることが可能です。
例えば、PMSの治療には、「低容量ピル」がとても効果的。
PMSの症状を緩和させたり、生理痛が軽くなったりします。
そしてPMDDの治療には、抗うつ薬や経口避妊薬などを用いることが多いです。
お子様が辛そうな場合や、不調について親子間だけで判断できない時は、一度婦人科を受診することをおすすめします。
「娘が生理前になると、イライラして言葉がきつくなる」「情緒不安定になって、塞ぎ込んでしまう」と悩んでいる親御様もいるのではないでしょうか?
PMS・PMDDの症状に悩んでいる子ども達に対しては、まずはその辛さを受け止めてあげることが大切です。症状の感じ方は人それぞれ。「大袈裟よ!」「もう少し我慢しなさい!」などといった声かけだけは絶対にしないよう意識していきましょう。今後お子様がPMS(PMDD)で本当に辛いときに相談しづらくなってしまいます。
そして、「イライラや情緒不安定なのは、あなたのせいじゃない。生理やPMS(PMDD)とも上手く付き合っていこう」と、伝えてあげてください。
薬の服用以外に、食生活の改善や軽い運動をするとPMS(PMDD)が軽くなるとも言われています。生理前になるとどんな症状が現れるのか日記やノートに書き込めば、翌月のPMS(PMDD)に対して心構えができ、自分なりの対処法も見つかるはずです。「PMSが辛いから生理なんてこないでほしい!」とお子様が思わずに済むように、どうしたらPMS(PMDD)とも上手く付き合っていけるのか親子で一緒に考えていけると良いですね。
いかがでしたでしょうか?
PMSやPMDDと上手く付き合っていければ、お子様の生理に対するイメージも少しずつポジティブなものに変わっていくはずです。
今回の記事をきっかけに、PMSやPMDDで悩んでいないかお子様に一度聞いてみるのも良いかと思います。
本日のブログが、親御様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。
<参考>
アクロストン (2020) .『思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて! 』. 株式会社主婦の友社
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皆さんは「ルッキズム」という言葉を聞いたことがありますか?
「ルッキズム」とは、外見至上主義とも呼ばれ、外見でその人を評価・判断することを指します。例えば、「痩せている方が美人だ」「背が高い方がカッコイイ」など、生まれ持った性質を良し悪しの判断材料にされてしまうことです。
外見で判断すること全てが悪いという訳ではありません。しかし、本来、容姿と結び付けるべきではない状況で、見た目の良し悪しによって、社会的不利な状況に置かれてしまうこと、その人自身を否定されてしまうことが問題なのです。
ルッキズムは自分の容姿に対する評価にも大きな影響を与えます。
例えば、広告による「痩せれば楽しい人生を送れる」「筋肉は男性の魅力を左右する」等のメッセージが受け手の理想像を作り上げ、受け手が理想と現実に悩んでしまったり、幼い頃から容姿で評価されてきた経験によって、自分の容姿に自信を持ってなかったりなどが挙げられます。
ルッキズムは普段の何気ない要素や出来事に潜んでおり、それらが私たちに「自分の容姿は社会的に価値のないもの」と認識させてしまうのです。そして、私たちは自分の容姿に対してネガティブな評価を持ってしまいます。
自分の容姿に自信が持てず、外見ばかり気にし過ぎると、人生の可能性に蓋をしてしまうこともあります。例えば、人の目を気にし過ぎて好きな服装を着れなかったり、必要以上に過激なダイエットによって健康を損なったり、「どうせ私なんて、、」と自分の夢を諦めてしまったり。
このように、ルッキズムは、容姿で勝手に人の価値を判断するものだけでなく、将来の可能性までも奪ってしまう可能性があるのです。
では、容姿を気にするお子様にどのように声を掛けてあげれば良いでしょうか?
まずはお子様の容姿以外の良い所をたくさん見つけ、伝えることをおすすめします。例えば、「あなたの〜な性格がすてきだね」や「あなたの〜という行動がよかったね」など、お子様は外見に関係なく価値があることを伝えてみてください。
もし外見についてネガティブな発言が出た時には「〇〇ちゃんはそう感じるんだね」とまずはお子様の主観を尊重した上で、「でも、ママ/パパはそんな風には感じないよ」など他者からは別な見え方があるということを伝えてあげられるとよいですね。
伝え方や伝える内容に正解はありません。しかし、どんな風に伝えれば上手く伝わるか悩む親御さんも多いと思います。そんな親御さんにおススメの記事を下記に掲載しました。是非、参考にしてみてください。
・HUFFPOST 外見にとらわれない「ボディ・ポジティブ」な子供を育てるため、親ができる10の方法
本日のブログが、何か少しでもお役に立てれば幸いです。
参考文献
PRESIDENT Online. “「なぜ痩せていて美人が最強なのか」日本で根強い"ルッキズム"の呪い”
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「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」では、「性教育」のことを「包括的性教育」と表現しています。
「包括的性教育」にはとは、予防教育、関係性とセクシュアリティ教育、家庭生活教育、HIV教育、ライフスキル教育、健康的生活スタイル、基本的な生命の安全等、あらゆるトピックが含まれます。
つまり、性教育は、学校の保健体育では補えないほど、壮大なテーマなのです。
では、なぜ性教育は必要なのでしょうか? それは、性教育はお子様が幸せな人生を送るために重要な役割を担っているからです。
性教育の役割は、大きく分けて3つあります。
性教育の役割というと、一番に思いつくのはこちらではないでしょうか? 自分自身の身体や心を大切にする姿勢や守る方法を身につけることで、お子様の安心を確保することができます。
意外とこの役割は盲点かもしれません。多様性への尊重がなければ、他人を傷つけてしまう可能性もあります。自分でも気づかないうちに、加害者となってしまうことがあるのです。そうならないように、他人への共感と理解を持つことで、良好な人間関係を築いていくことができます。
性教育は社会問題だって解決できます。自分自身と他者の違いや似ている点を認識することで、思いやりのある、ジェンダー平等の社会の実現に貢献することができます。
性教育は、お子様自身やその周囲の人が心豊かに生きる環境を築くために必要な知識や態度、スキルを与えてくれます。反対に、性教育を十分に受けないことで、お子様はその貴重な機会を得ることができません。
性教育の重要性を知ったところで、「じゃあ、性教育はいつ始めればいいの?」と思う方も多いのではないでしょうか? 「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」によると、性教育を始める年齢は5歳とされています。
しかし、5歳を過ぎてしまったからといって、手遅れということではありません。重要なのは、年齢や発達に沿って、あらゆる性教育における知識や態度、スキルを順次に身につけていくことです。
性教育は、決して恥ずかしいことではありません。お子様の豊かな人生のためにも、お家で性教育を始めてみてはいかがですか?
READY BOXのブログでは、お子様の年齢に応じた、絵本や家族間での話し合い方等、性教育の取り組み方を紹介しています。これからも、性教育のヒントをお伝えしていきますので、是非、参考にしていただけたらと思います!
本日のブログが、何か少しでもお役に立てれば幸いです。
参考文献
ユネスコ(2020).『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』.明石書店
まず初めに、緊急避妊薬(アフターピル)とはどういうものか、簡単にお伝えしていきます。
アフターピルとは、避妊を失敗した時や出来なかった時に服用することで、高い確率で避妊ができるお薬です。コンドームが破れてしまった、避妊をしないでセックスをした、性被害に遭ったときなど、妊娠を防ぐために使用できます。
<アフターピルの成分>
黄体ホルモンと呼ばれる女性ホルモンの一種が主な成分
<効果>
・排卵前に内服すると、排卵を止めたり排卵を遅らせたりすることができる
・排卵後に内服すると、精子と受精した卵子が子宮内膜に着床することを防ぐ
→このようにして、妊娠を防ぎます。
<いつ内服すればよい?>
アフターピルの最大の特徴は、セックスをしてから内服するまでに「時間制限」があるということです。いつ内服するかによって、妊娠を避けることができる確率も下記のように変わります。
・セックスから24時間以内に内服した場合:95%
・セックスから25〜48時間以内に内服した場合:85%
・セックスから49〜72時間以内に内服した場合:58%
<どこで手に入る?>
医療機関(主に産婦人科)で、処方してもらえます。最近はオンラインで診察・処方をしてくれる病院もあります。
※こちらのサイトから、アフターピルを処方してくれる近くの病院を検索することが可能です。
日本家族計画協会 緊急避妊薬・低用量ピル処方施設検索
<金額>
1錠 約6000円〜2万円
アフターピルが日本で承認されたのは、2011年。知っている人も増えてきましたが、中には大人でも「どこで処方されるのか」「いつ内服すればよいか」などを知らないという人も少なくありません。
まずは、お子様が万が一避妊ができなかった場合に備えて、アフターピルの存在やどこで処方してもらえるのかなどを親子で話してみるのが一番良いかと思います。
子どもとそのようなテーマは話しづらいという方は、性に関してや避妊について書かれている本を渡してみるのも良いでしょう。
また、お子様にアフターピルについて教える際に「何かあったら、いつでも相談してね」と、絶対的な味方であることを一緒に伝えてあげてください。
というのも、子ども達の中には、「妊娠した(させてしまった)かもしれないけど誰にも言い出せない」と一人で抱え込んでしまい、アフターピルを内服するのが遅れてしまうという子も少なくないからです。
安心して相談できる場所を作ることは、いとしない妊娠を防ぐことに繋がるかと思います。
そして、お子様がアフターピルを使用することになった時も、絶対に責めないであげてください。
避妊に失敗した場合には正しい避妊方法を、望まないかたちでの性行為などによる服用の場合はパートナーシップの在り方を、一緒に話し合うきっかけになるといいですね。
最後に、日本と海外のアフターピルを取り巻く現状の違いについてご紹介します。アフターピルについて、お子様と話すきっかけになりましたら幸いです。
<日本>
・アフターピルを手に入れるには医師の処方が必要
・金額も高価
・「アフターピルは緊急時に飲むもの」にも関わらず、入手するハードルが高く簡単に手に入れることができないと問題になっている
・現在、厚生労働省で医師の処方なしに薬局で購入できるようにするべきかの議論が進められている
<海外>
・90カ国以上で医師の処方なしに薬局でアフターピルを購入することが可能
(例1)フランス
街中の薬局で約550円でアフターピルが売られており、未成年の場合は学校や薬局で無償で提供してもらえる
(例2)イギリス
処方箋があればアフターピルも含め避妊薬は全て無料
正しい知識をもつことは、自分で自分の身体を守ることに繋がります。それは、自分自身が生きたいと思う人生を作ることができる選択肢になるのです。万が一に備えて、お子様と避妊やアフターピルについて一度話し合ってみてくださいね。
<参考>
アクロストン (2020) .『思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて! 』. 株式会社主婦の友社
FNNプライムオンライン."処方箋なしで薬局で購入可能…緊急避妊薬からみるフランスの性教育と性意識"
🌈生理・性教育にはREDYBOXのプロダクトを是非お試しください🌈
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そもそも「生理不順」とは、正常な生理の基準からずれた状態のことを指します。以下が、正常な生理の目安です。
<正常な生理>
・周期は25〜38日間(ずれても予定日から前後2〜5日程度なら正常です)
・生理の期間は3〜7日間
・量は20〜140mL
・生理痛は市販の鎮痛剤で和らぎ、いつもの日常生活を問題なく送れる
「正常な生理」とはいっても、精神的ストレスや生活習慣などによって生理周期や生理痛の痛みが毎月変わるという方も多いでしょう。特に、思春期の場合はホルモン分泌が安定していないため、生理不順になることはよくあることです。
問題なのは、お子様自身が「生理不順」についてや、いつ病院に行けば良いのかを学ぶ機会が少ないということです。お子様の中には、自分の生理が大幅に遅れたり、来なかったとしても「楽だからいいや」と勘違いしたりしている子もいます。まずはお家で、お子様に正常な生理について伝えた上で「もし体調が悪いとか生理について悩んでいたら、いつでも話を聞くからね」と、声をかけてみてはいかがでしょうか。また、生理が始まった日やその日の自分の体調をノートに記載するのを勧めてみるのも良いかもしれません。自分の身体や生理に対して、意識が向くきっかけになるかと思います。
では、お子様が生理不順だった場合、いつ病院に行けば良いのでしょうか?
以下のような場合は、迷わず早めに婦人科を受診しましょう。
<婦人科を受診するケース>
・生理が3ヶ月以上こない
・20日より短い間隔で生理がくる
・出血して3日以内に生理が終わったり、2日目でナプキンの交換が必要ないほど経血量が少ない
生理不順を放置したままにしてしまうと、将来不妊症に繋がったり、女性特有の病気になる確率が高くなったりする可能性があります。「病院に行くほどではない」と、放っておかずに、まずは専門医に診てもらうことをおすすめします。
最後に、生理不順にならないために大切なことをお伝えしていきます。
まず重要なのは、良質な睡眠の確保や健康的な食生活を心がけ、過度にストレスを溜めないことです。ストレスにより女性ホルモンのバランスが崩れてしまうと、生理不順になったり、精神的に不安定になったりすることがあります。日頃から生活スタイルを整えることを意識することが大切です。
また、「無理なダイエットをしない」ことも心に留めておいてください。思春期の頃は特に、痩せたいという願望が強く無理なダイエットをしてしまうお子様も多いですが、食事量や栄養が足りないと生理が止まる原因になってしまいます。もし、お子様が過度なダイエットをしている場合は、身体に負担が大きいことや生理不順になってしまうリスクがあること、「どんな体型でもあなたは素敵だよ」ということを伝えてあげてほしいなと思います。
いかがでしたでしょうか?
今回はお子様に焦点を当ててお話ししましたが、生理不順は私たち大人でもなること。お子様もお母様も、自分の身体の声を聞きしっかりケアしてあげてくださいね!
本日のブログが、何か少しでもお役に立てれば幸いです。
<参考>
アクロストン (2020) .『思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて! 』. 株式会社主婦の友社
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夢精は寝ている間に射精するため、どうしても寝具や下着が汚れてしまいます。ですが、まだ幼いお子様の場合、自分で洗濯をすることも少ないため対応に迷ったり、そのまま隠してなかったことに!なんていうケースも......。正しく対応するためにはどうしたらよいのか、一緒に考えていきましょう。
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まずは「夢精」がどんなものなのか知っておきましょう。
夢精とは、睡眠中に性的な夢を見ることなどにより射精をすることを指します。多くの場合は、思春期前後に起こる生理的な現象であり、性成熟が行われていることの指標であるといえます。(メディカルノートより抜粋)
こちらの引用の通り、射精とは違い、夢精は寝ている間に起こります。
また、生理的な現象なので意図的に止めたり、抑制することはできません。
10歳前後で経験する人が多いですが、早い場合も、もっと遅い場合もあります。頻度も人によって様々で、頻繁に夢精する場合もあれば、数回だけ、という人もいます。
「性的な目覚め」にどきっとする場合もあるかもしれませんが、ほとんどの人が経験することなので、親として過度に気にしすぎる必要はありません。
夢精の対処法でよく見受けられるのが、「親がこっそり洗ってあげる」というものです。
もちろん思春期のお子様にわざわざ「夢精で汚れてたよ」とダイレクトに伝えてしまうと逆に心の距離が遠かってしまったり、プライドを傷つけてしまったりする可能性もあります。
ですが、何も言わずに対処したり、正しい知識や対処法を伝えないままだと今後もお子様が悩んだり抱え込んでしまうリスクもあります。
だからこそ、私たちがおすすめするのは、「どんなものも汚れたら自分で洗う」という習慣づくりです。
パンツの場合に限定すると少し言いづらくなりますが、靴やお洋服など身近なものから始め、そのまま洗濯機に入れてはいけないほど汚れた際には、必ず自分で下洗いをするよう伝えていきましょう。
そうすれば夢精の際に自分でパンツを洗うのも自然にできるはずです。
最後に夢精についての知識の伝え方です。
私たちは、できれば10歳を迎える前に夢精や射精の仕組みについてお子様に一度知識を伝えることをおすすめします。
というのも、夢精だとわからず、「おもらししちゃった?」と恥ずかしがったり、「病気かも?」と不安になったりする子もいるからです。
あらかじめ心の準備ができていれば、突然の出来事に不安になることもなく、スムーズに対処できます。
夢精についての知識は、親が直接伝えなくても書籍や動画でも対応可能です。下記におすすめを記載しますので、ぜひお子様と一緒にご覧ください。
・ピルコン 夢精ってなに?おきたらどうする?【寝ている間にパンツがぬれてる!?】
・VERY 子どもに「自分のパンツは自分で洗う」習慣を【性教育】
また、もし身近な男性で安心して話せる人がいれば、お子様がその人から実際の経験を聞くなども安心につながります。
こちらのアクロストンさんの記事にもあるように、パパにもそんな経験がある!と知れるだけで、今後の性にまつわる相談も格段にしやすくなるはずです。
]]>そもそも、日本は温泉といった他人同士でも一緒にお風呂に入る文化がありますが、これは稀なケース。中には、親子同士でも裸を見せ合わないという国もあります。日本においては、子どもが小さい頃は親子で一緒にお風呂に入ることが一般的ですが、それも子どもの成長とともに変化していきます。
また社会的に見ても、2022年からは東京都はじめ多くの自治体で、銭湯での「子どもの混浴年齢」が10歳から7歳へ引き下げられるなど、現代の子どもの発育状態などを考慮して変化が起こっています。
では、当たり前のように毎日一緒に子どもとお風呂に入っていた習慣。いつやめれば良いのでしょうか? 家庭によって様々な考えがありますが、まずは親か子のどちらかが違和感をもったら、やめることをオススメしています。
思春期になると、脇毛やすね毛などの体毛が生えたり、女の子は胸が膨らんだりします。自分の性のアイデンティティを認識していくと同時に、「異性の親に素っ裸を見られるのが恥ずかしい」と、思うお子様も多いでしょう。
「今までは当たり前だと思っていたけれど......あれ??」と、ちょっとでもどちらかが違和感を感じたなら、その違和感を大切に。「これからは別々に入らない?」「一緒に入るの嫌だったら教えてね!」などとお子様に提案してみてくださいね!
お子様の中には、親と一緒にお風呂に入ることに違和感を感じつつも、自分の言葉で伝えられないという子もいるかと思います。「親がショックを受けてしまうんじゃないか」と遠慮してしまったり、「自分が感じている違和感の方がおかしい。一緒に入るのが当たり前」と、自分の気持ちに蓋をしてしまったりするケースです。反対に、そもそも違和感を感じていないというお子様もいるでしょう。
いくらお子様の気持ちを考えたとしても、本心は本人に聞かないとわかりません。ぜひ、「一緒にお風呂に入ること、どう思っている?」「これからも一緒に入る?」と、お子様の意思を確認してみてください。そして、「イヤだったら、言ってね」と、一言添えてあげると良いでしょう。「イヤなときは、イヤと言っていい」ということを、お子様は学んでいくことができます。
いかがでしたでしょうか?
異性のお子様をもつと、接し方に悩まれる方が多いかと思います。まずはお子様を尊重することを第一に考えてみてくださいね! 本日のブログが、親御様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。
<参考図書>
アクロストン (2020) .『3~9歳ではじめるアクロストン式 「赤ちゃんってどうやってできるの?」いま、子どもに伝えたい性のQ&A』. 株式会社主婦の友社
現代の子ども達は、LINEやTwitter、Facebook、Instagram、TikTokなど、用途に合わせて様々なSNSを使い分けています。SNSを使いこなせているようで、実際のところ、SNSにはどんな危険な一面があるのか立ち止まって考えたことがない、というお子様も少なくないかと思います。そこでまず親御様にやっていただきたいことは、お子様と一緒にSNSの使い方や危険性について話し合ってみることです。どんな出会いが危ないのか、個人情報はどう扱えば良いのかなどを、ぜひ一度親子で一緒に考えてみてください。
また、どんなSNSがあるのか理解するという意味でも、まずは親御様ご自身がアカウントを作り、SNSの中を覗いてみるのも良いかもしれませんね。
SNSを使うにあたって、これだけはお子様に伝えておいてほしいことがあります。
それは、「SNSに個人情報を載せない」「SNSで出会った人とDMなどで直接やり取りをしない」ということです。
SNSで知り合った人と直接会い、性被害や犯罪に遭ってしまう。個人情報が流出したり、SNSに掲載した自分や友人の写真が悪用されてしまう。このようなトラブルがあとを絶ちません。お子様の安全安心、さらには命を守るためにも、上記2点については何度も伝えておきましょう。
もしお子様がSNSで繋がった人とどうしても会いたいという場合は、相手がどんな人なのか、どこで会うのかなどを一緒に確認した上で、昼間に親や安心できる大人も一緒に会うことを提案してみるのも良いかもしれません。
また、将来、お子様がSNSの加害者にも被害者にもならないために、「誰かを傷つけることは言っては(書き込んでは)いけない」といったSNSのマナーについても、お子様と話せると良いですね!
最近では芸能人も悪質なコメントに対して開示請求をするなど少しずつSNSを取り巻く環境も変わってきています。そういったニュースも確認できるとより良いです。
いかがでしたでしょうか?
今回はSNSの危険な側面についてお話ししましたが、友人と楽しくコミュニケーションをとったり、新しい人やモノに出会えたりなど、SNSには魅力的な側面もたくさんあります。
お子様が楽しく、安全にSNSの世界を堪能できるよう、ぜひサポートしてあげてくださいね! 本日のブログが、親御様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。
<参考図書>
アクロストン (2020) .『思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて! 』. 株式会社主婦の友社
お子様の年齢によってはコンドームを所有していることに対して「まだ早い!」と感じられるケースもあるかもしれません。ですが、基本的にはコンドーム(避妊具)を持っていることは全く悪いことではありません。「もしも」の時に、避妊せずに行為に及んでしまうのか、もっていたコンドームを使えるのかでは、後者の方がよいことは明らかです。
自分で避妊具を買えることや避妊具を選べることは、決していやらしいことではなく、本人の権利として大切なことです。
この点に関しては、「自分のからだや人生は、自分自身で決められる」というセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(※)の考え方も合わせて確認できると良いですね。
※セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは?
英語のSexual and Reproductive Health and Rights、頭文字をとって、「SRHR」と呼称されます。日本語では、「性と生殖に関する健康と権利」と訳され、内閣府や全国の自治体でも使われています。すべての人の「性」と「生き方」に関わる重要なことです。
(国際協力NGOジョイセフ HPより)
一方で、コンドームを持っていても、正しく使えなければ相手も自分も守ることができません。学校でも習わない知識だからこそ、どこかのタイミングで正しい情報にアクセスしてほしいですよね。
だからといって思春期のお子様に直接面と向かって説明するのは気が引けますし、第一お子様自身が不快感を感じることも少なくありません。
手軽な方法としては、「もしもの時に、自分のためにも相手のためにも知っておいてほしい」と伝えた上で、正しい情報のURLをLINEで送るといった方法もよいかもしれません。コンドームの正しい付け方についてはNPO法人ピルコンさんの動画解説などがおすすめです。
また、保管方法に関してもぜひお子様に伝えたいことです。よくあるケースが「お財布の中に入れっぱなし」というもの。携帯するのはよいですが、これではコンドームに傷がつくなど、せっかく常備していてもその効果が十分に発揮されません。
中学生になった時に、お祝いの1つでコンドームケースをプレゼントしておくなど、さりげなく保管できる方法を伝えるのもよいかもしれません。
最近ではジェンダーレスコンドームケースなどがクラウドファンディングで注目を集めるなど、「おしゃれに携帯すること」はマナーとしてもファッションとしても素敵なことだという認識が広がっています。そしれ、それは性別に関わらず大切だと教えてくれます。
最後に、日本の若者や大人の避妊の現状についてです。
国際協力NGOジョイセフが発表している「日本の若者のSRHR意識調査」では、2019年の調査結果が大きな反響を呼びました。それを受けて、2021年には対象の幅が、5-29歳の日本の若者(3266人)と30-64歳の大人(2072人)に広げられました。
この調査によって、若者と大人では避妊に対する意識や知識が少しずつ変わっており、たとえば若者の方が「アフターピル」に関しての知識をしっかりもっていることなどがわかります。
とはいえ、「妊娠が目的ではなく、避妊をせずに性交渉をしたことがある(膣外射精を除く)」の項目の15歳〜29歳のデータでは全体で約3割の人がYESと答えています。
この結果からも、避妊の知識があることだけでなく、それを行動に移せるスキルを身につけておかなければならないことがわかります。
まずは「コンドーム」をもっていることは素晴らしい行動であり、それを正しく使えるようにしてほしいという姿勢を親としてお子様に伝えられるといいですね。
いかがでしたでしょうか?
本日のブログが、親御さまにとって少しでもお役に立てれば幸いです。
「子どもの恋愛話、どこまで聞いていいの?」思春期で多感な時期を迎える子どもたちの恋愛に関して、親として適切な関わり方をお伝えしていきます。
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「うちの子は恋人がいるのかしら?」「アニメのキャラクターに本気で恋をしていて将来が心配」など、親の立場になると、ついつい子どもの恋愛を詮索したい気持ちになるのもわかります。
しかし、そもそも「恋愛=幸せ」という価値観は誰にでも当てはまるのでしょうか? 答えは、NOです。恋愛や結婚をしていなくても、幸せな人は世の中にたくさんいます。そのため、お子様の恋愛について親御様が悩む必要はありません。
そして、恋愛観も人によって様々です。ここで、どんな相手に恋愛的魅力を感じるか、という傾向を示した「恋愛的指向」を5つご紹介したいと思います。
1)ヘテロロマンティック:異性に恋愛感情を抱く
2)バイロマンティック:両性に恋愛感情を抱く
3)ホモロマンティック:同性に恋愛感情を抱く
4)パンロマンティック:トランスジェンダーを含む全ての性別に恋愛感情を抱く
5)アロマンティック:どの性別にも恋愛感情を抱かない
このように、恋愛観は人それぞれ。同性が好きなお子様もいれば、二次元の世界がいい!というお子様もいるのが当たり前です。
特に思春期のお子様であれば、自分の恋愛的指向や性的指向を親に話すのは「恥ずかしい」と思う子が多いはず。
お子様の恋愛的指向をやみくもに詮索するのではなく、まずは尊重することを心がけてみてください。
「何かあったら話を聞くよ!」ということだけは、お子様にしっかり伝えてあげられると良いですね。
そして、もしご家庭で恋愛話をする際は、今回ご紹介した「恋愛的指向」をわかりやすく伝えてあげるのも良いかと思います。
「異性を好きになる人も、同性を好きになる人も、恋愛自体に興味がない人もいる。
多様な恋愛観があっていいんだよ」そう聞くだけで、お子様は安心するはず。
恋愛的指向が周囲と違うことで悩んでいる友達がいた際に、そっと手を差し伸べることができるかもしれません。
今回のテーマは医師夫婦のアクロストンさんの著書『思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて! 』を参考に書いています。
本書には、性の多様性やジェンダー観などが詳しく書かれているため、みなさんもぜひご覧ください!
<参考図書>
アクロストン (2020) .『思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて! 』. 株式会社主婦の友社
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「娘の部屋を掃除していたら」「たまたま片付けようと思ったカバンの中に」などケースは様々ですが、娘さんの妊娠検査薬を発見した場合、みなさんはどんな対応をするでしょうか。
ショックを受けたり、相手に怒りが湧いたり、将来の不安にかられたり、様々な感情が入り混じる中で、お子様とどう向き合うのか冷静に考えることも難しい場合もあるかと思います。ですが、もし妊娠していた場合お腹の中の赤ちゃんの成長は待ってはくれません。親としてどのように対応できるのか、この機会にぜひ考えてみてください。
性教育がまだまだ遅れている日本では、限りある避妊方法の中、使用方法も自分たちで調べるなど、十分な情報をもっていない状況で初めての性行為を迎えるのが一般的です。そのような状況下では、どうしても避妊に失敗したり、間違った知識を信じてしまったりするケースが少なくありません。そのため、妊娠検査薬を使うという可能性はどのお子様にもあり得る話なのです。ドラマの中だけのお話ではありません。
ですので、妊娠検査薬のみならず、なんらかの形で娘さんの妊娠に気付いた場合にはまずは「あなたの味方である」というメッセージを伝えることが大切です。
ここでいきなり否定からスタートしてしまうと、信頼関係は破綻し、今後お子様が一切相談をしなくなったり、身体が危険な状態になるまで隠し通してしまったりするケースにつながります。
具体的には「勝手に見つけてしまって嫌な気持ちにさせたらごめんね。でも、大切なことだから一緒に話したいと思っている」「すぐに話したくない場合は落ち着いてからで大丈夫だから、少しずつ一緒に考えていきたい」などお子様を安心させてあげる言葉かけをしてみましょう。ここでも一気に話を聞き出そうとするのではなく、あくまでお子様のペースに合わせてあげましょう。
具体的なお話ができそうになったら、徐々に無理のない範囲で、経緯や体調、今後のことなども話せると良いですね。ここで大切なのは万が一相手方の名前が出たとしても、また、親目線で考えると理解できないような状況であったとしても「誰も責めない」「問い詰めない」ということです。
相手との関係性にもよりますが、自分が大切だと思っている相手のことを責められると相手を庇う心理が働き、冷静な話し合いができなくなる可能性もあります。また「どうしてそうなったの?」「なんでその時断れなかったの?」などと詳細を問い詰めると、「そうしなかった自分がよくなかった」といった自己否定的な心理状況になり、こちらもやはり冷静な話し合いが難しくなってしまいます。
妊娠はお子様の将来にも関わる大切な選択です。お子様自身も思わぬ状況に混乱したり、これからどうしよう?と1人では抱えきれないほどの不安に襲われているはずです。
大人として、あくまで冷静に、建設的にお話ができる空間になるよう親自身が意識してあげられるとよいのではないでしょうか。
具体的な確認や相談ができるようになった後は、なるべく早く産婦人科を受診しましょう。親子だけで抱えるのではなく、専門の医療機関で正しい情報を元に、本人の体調なども鑑みながら会話を進めていくことがもっとも安全です。専門的な第三者が介入することで話し合いがスムーズになる効果も期待できます。
1点注意したいのは、産婦人科の受診も、学校や周囲(家族も含みます)への報告や相談もすべて本人の意思を確認してから行うということです。
前述の通り、妊娠は本人の将来にも関わるセンシティブな話題であり、プライベートなことです。たとえ家族であってもその事実を勝手に口外することは本人の人権を侵害することに変わりありません。いつ、だれに、どんな風に伝えたいのか(伝えたくないのか)は本人が決めることですので、一つひとつ確認を取りながら進めていきましょう。
いかがでしたでしょうか。親としても戸惑いの多いお子様の妊娠。いざという時に、親として冷静な対応ができるよう、ご自身のご家庭ではどんな風に接するのか、一度ご夫婦でも話し合ってみてはいかがでしょうか。
次回以降も、家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。疑問や感想など、ぜひコメントお待ちしております!
]]>1つ屋根の下で暮らしていると、どうしても避けて通れないのが「子供がいるときの夫婦生活をどうするか?」という問題。万が一性行為を子供に見られてしまった場合、親はどう対応すれば良いのか考えていきましょう。
]]>1つ屋根の下で暮らしていると、どうしても避けて通れないのが「子供がいるときの夫婦生活をどうするか?」という問題。
もちろん毎回ホテルを利用するなど、完全にバレない方法を取れればよいのですが、まだ幼いお子さんがいる場合、仕事や家族構成によって夫婦揃っての外出が簡単ではない場合など、すべての場合において子供に見られるリスクを完全に遮断することは難しいのが一般的です。
だからこそ、もしものときにお子さんもご自身も傷付かずに済むように対処法を考えておけると良いですね。
お子様が性行為の様子を目にしてしまった場合、お子さんが行為の意味自体を理解できる・できないに関わらず、部屋の様子、音、表情など様々な要素から「何か普段とは違う」と空気で感じとれてしまいます。
「まだ小さいし大丈夫」「何もなかったかのように振舞えば問題ない」と思いたくなる気持ちも分かりますが、見られたとわかった時点で適切な関わりが必要です。
まず「さっきは驚かせてしまってごめんね」「ママもパパもいつもと違う感じだったから、びっくりしたと思う」など、驚かせてしまったことに対して謝ったり、共感の気持ちを伝えてあげたりましょう。
落ち着いてお話できる場合は、「もし、嫌じゃなかったらさっきの説明をしたいんだけどどうかな?」と、お子様の同意をとった上で説明をしましょう。
お子様の年齢によっては、すでに状況を理解していてそれ以上の説明を求めていない場合もありますし、逆に何をしていたのかわからず「ママが泣いてた!」「パパがママをいじめた!」など勘違いしている場合もあります。
もし、説明が必要な場合には次のように伝えてみてはいかがでしょうか。
「大人になると、言葉だけじゃなくて、さっきみたいに体をくっつけたり、キスすることで大好きな気持ちや大切な気持ちを伝えることができるようになるんだ。だからさっきはママのことが大好きで大切な気持ちを伝えていたんだよ」
大切なのは夫婦間の性行為が「悪いこと」ではないということや、暴力や遊びではなく「愛を伝え合う行為であったこと」を伝えることです。
その上で、「さっきの行為は人がいるところでしちゃいけないし、まして〇〇くんが見える場所ではやるべきではなかったんだ。気づかずに怖い思いをさせてしまってごめんね」など適切な行動はどうだったかもセットで伝えてあげましょう。
ここまではお子様に性行為を見られてしまった場合のお話でしたが、年齢によっては親子間での不信感や嫌悪感につながることもあるため、本来はお子様に見られないのがベストです。
私自身、学生時代に友達からこういったケースの相談を受け、「気持ち悪くてもう顔も見たくない」とかなり気が滅入った様子のその子の表情を見て、どうしていいかわからなくなった経験があります。
お子様のいる家庭ではルールを設けておくことをおすすめします。
ここではその一例をご紹介します。
なかなか話題にしづらい夫婦の性行為。行為自体は悪いことではないですし、対策した上でも見られてしまった、などどうしようもないケースもあります。だからこそ、そのまま放置したり誤魔化すのではなく、しっかり向き合えるとよいですね。
ムダ毛の処理について気にする子どもが増えています。脱毛を気にするようになったお子さまと体毛に対する正しい知識・処理方法について話してみましょう。
]]>こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。こちらのブログではお家でできる月経教育・性教育のコンテンツを発信していきます。今回のテーマは「アンダーヘアの処理」です。
アンダーヘアのみならず、「ムダ毛」と一般的に言われているような毛の問題。最近では小学校低学年のお子様でも気にする子が増えています。
私自身、小学校中学年頃から腕や足の体毛が気になり始め、友達同士でも「腕の毛が濃い」「毛深いのが嫌」などの発言が増えたことを覚えています。
よくないことではありますが、女子の間では体毛の濃い子は「なんで剃らないんだろうね笑」というように少しちゃかされることもありました。
そんな風潮もあったため、母に早めに相談し、剃刀を買ってもらったり使い方を教えてもらったりした記憶があります。
また小学校高学年〜中学校ではアンダーヘアが生えてくる子も増えるため、林間学校のお風呂の時間や、プールの着替えの時間などに「もう生えてる」「まだ生えてない」などの話題がお子様の間でも増えてきます。
では、お子様がご自身の体毛を「剃りたい」と言い始めたらどのように対応すればよいでしょうか。
ここでお伝えしたい重要なことは、2つあります。
まず1つ目は、「毛が生えるのは自然なことで、剃っても剃らなくても自由であること」です。
本来自然に生えているものを剃らないといけないというルールもないですし、剃らないからと言ってなんら非難されるべきではありません。
海外では、こういった風潮にNOを示すためSNSでムダ毛を堂々と披露する女性も増えています。
こういった世界のトレンドも伝えた上でお子様に選択権があることを伝えられるといいですね。
2つ目は、体毛を含め「毛の色や量には個人差があり、どんな見た目も尊重される」ということです。
1点目の私の実体験にもあったような体毛に関するいじりなどは、当たり前のことですが他者の人権の侵害です。
ですが、脱毛サロンの広告など日常的に「ムダ毛=剃るもの」という価値観が植え付けられている現代においては、なかなか正しい判断軸を持つことが難しいのも事実です。
だからこそこういったタイミングで改めて、「毛の色や量には個人差があり、どんな見た目も尊重される」ということを伝えられるといいですね。
身近にそう言った事例がない場合や想像がしづらい場合は、SNSやYouTubeなどで一緒に検索してみるのも1つのおすすめ方法です。
最後に体毛を剃る場合の注意点です。
自分で剃る場合はいきなりお子様に任せるのではなく、親御様同伴の上、腕など見えやすい箇所から一緒に剃ってみるといった練習ができるといいですね。
通常の剃刀が難しい場合は、電動の小型のものや除毛剤などいろいろな方法があるので、お子様の肌ややり方にあった方法で処理できるよう試してみましょう。
またアンダーヘアなどデリケートゾーンに関しては無理に自分で剃るのではなく、サロンなどの専門機関を使うのも1つの方法です。
いずれにせよ、恥ずかしいことだと隠してしまうのではなく、オープンに対話することで安全な処理ができます。
<参考>
ベネッセ教育情報サイト「子どものムダ毛処理、うちはこうしています!」
]]>まず、議題に関わらず、お子様が「これってなんだろう?」と自ら疑問に思い、誰かに尋ねることができるのはとても素敵なことです。まずは「どうして疑問に思ったの?」「聞いてくれてありがとう」など質問の意図を確認したり、ポジティブな対応ができるとよいですね。
ここで大切なのは「そんなこと聞いちゃダメ!」など叱ったり否定しないこと。今後、性に関する疑問が出た時や性に関して困った時などに「親に聞けない」という状況を作ってしまいます。
さて、気になる子供たちへの伝え方についてですが、年齢によって理解しやすい内容とそうでないものがあるため、今回はユネスコが発表してる「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」第7章の「セックス、セクシュアリティ、生涯にわたる性」の項目から参照していこうと思います。ここでは年齢別に「学習者ができるようになること」として様々な項目が設定されており、今回は特に関連性が高いものをピックアップしてお届けします。
■5〜8歳
身体的なよろこびや興奮は自然な人間の感情であり、そこには他者との身体的親密さが含まれうることを理解する
■9〜12歳
人間が一生を通して身体的接触(キス、ふれあい、愛撫、性的接触など)からよろこびを感じる様々な方法を説明する
■12〜15歳
性的な気持ち、ファンタジー、欲望に関する感情を上手に扱うさまざまな方法を実際にやってみる
一つひとつの項目が文章だけでは難しいので、READYBOXなりに解釈し、どのように伝えると良いかを考えてみました。
■5〜8歳
「セックスは、人が誰かに対して素敵だな、好きだなって思った時や相手ともっとくっついていたいなって思う時にするとても大切な行動だよ」
■9〜12歳
「セックスは、人が誰かに対して素敵だなって感じて、気持ちが昂った時にするとても大切な行動だよ。セックスだけじゃなく、キスもそうだし、ハグしたり、色んな行動で相手と気持ちを交わすことができるんだよ」
■12〜15歳
「セックスは、人が誰かに対して興奮したり、気持ちが昂った時にするとても大切な行動だよ。ただ、自分の気持ちが昂っても相手はそうじゃない場合もあるよね。だから自分の興奮した気持ちをどうやって扱えばいいか、しっかり考えておくことが必要なんだよ」
上記以外にも、セックスについてお話しする時には「相手も同じ気持ちじゃないと絶対にしちゃいけないことだよ」「大切なことだから、みんなの前で大声で言ったり、知らない人に言っていい言葉ではないんだよ」など、誰にでも聞いていいものではないことや、自分の都合だけで行動に移していいわけではないことも教えてあげると、なお良いですね。
また、すでに自分で文字を読める年齢になっていれば、絵本や本など信頼できる情報をセットで伝えてあげることも大切です。
セックスや性に関することは、保護者様自身のプライバシーにも関わることです。すべて自分の経験を話す必要もなければ、言いたくないことを無理に言う必要もありません。だからこそ、お子様自身が疑問を解消するための方法を事前に提示してあげるとスムーズですね。
特に、12歳以上の「自分の気持ちをどう扱うか」などは、人によって対処方法は様々ですし、自慰行為の方法を一からすべて教えるのが難しい場合も多いかと思います。PCで検索すればイラストつきのものも出てくるので、正しい検索方法などを伝えながら、自分で学ぶ仕組みを作れると素敵ですね。
いかがでしたでしょうか。せっかく疑問をもったタイミングだからこそ、正しく伝えられるよう、準備できるといいですね。次回以降も、家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。疑問や感想など、ぜひコメントお待ちしております!
]]>我が子が検索履歴や性的なものを検索していることがわかると少しドキッとしてしまう親御様も多いかと思います。そんな時親としてどう接するのか、そして子どもたちがネットトラブルなどに巻き込まれないためにも、どのように情報を取捨選択するのかを考えていきましょう。
そもそも性に関心を持つことは自然なことです。そしてネットが発達した現在において早くからそういった情報に触れるという現象は避けられないのが現状です。
ネットへのアクセスを禁止していたとしても、例えば、ドラマや映画で男女がベッドで交わる様子や恋愛漫画でのセックスシーンなど、あらゆる場所から子供たちは情報にアクセスできます。
また、現状、公教育の教科書では性行為について詳しい記載がないため、「卵子と精子って違う体にあるのにどうやって1つになるんだろう?」など子供たち「知りたい!」という気持ちになるのは自然なことです。
むしろ、一切そのような情報にアクセスせずに大人になった場合、性にまつわる大切なことを子供たちは一体どこから学べば良いのでしょうか。
情報を持たない・調べられないということは「自分の体を守る術も学べない」ということになってしまいます。
だからこそ、性に関心をもったり、検索したりすることはそもそも悪いことではないのです。
ただ、ここで1つご注意いただきたいのは、「性に関心を持つのは自然なこと」と同様に、「性に関心を持たない人もいて当然」ということです。
全く性に関する関心がなさそうだ、思春期を超えても恋愛をしている様子もない、と心配される親御様もいらっしゃいますが、「アセクシュアル」(※1)というセクシャリティもあるため関心がないということも自然なことです。
(※1)「他者に対して性的欲求・恋愛感情を抱かないセクシュアリティ」のこと
最近では10代に向けた性の情報サイト「セイシル」、年齢に応じて動画で楽しく信頼できる情報により学べるAMAZEなど、安全で正しい知識を得られるプラットホームも登場するなど、かつての「ネット情報=間違った情報」というような認識も薄れてきました。
一方で、まだまだ間違った情報や、過剰に性欲を煽ったり、人権を無視した表現が含まれるような悪質な情報があるのも事実です。
だからこそ大切なのは、お子様が自分で情報を得ようとした時に正しく取捨選択できる力をつけてあげることです。
例えば初めて観たサイトでレイプや児童ポルノなど犯罪性のあるものをたくさん視聴してしまうと、あたかもそれが「当たり前」かのように錯覚してしまいます。
ですが、あらかじめ正しい情報を知っていればそれが商業化されたものであり、現実のものとは違うとすぐ判断できるはずです。
まずは安心できるサイトを親御様から事前にシェアしてあげたり、正しい知識を得られる書籍をプレゼントするのでもよいかもしれません。
大切なのは自分で情報を得れる年齢になる前から、なるべく早い段階で正しい情報をインプットしてあげることです。
「そんなの渡すのは恥ずかしい!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「正しい情報を渡すこと」は教育であり、人権(その人がその人らしく生きられる権利)を守ることでもあります。
直接渡したり、お話しするのが恥ずかしい場合は、お部屋にさりげなく置いておいたり、「あなたが大切だから、自分の体を守るためにも知って欲しい」と事前に伝えた上で紙に書いて渡したりするも良いですね。
また、万が一有料サイトにアクセスしてしまった!などのトラブルが起きた場合にも早めに対処できるよう、何かあったら相談していいという姿勢を見せることも大切です。
すぐに対応できる状況ではない場合に備えて、安心できる相談機関(※2)を事前に共有してあげられるとより安心ですね。
(※2)独立行政法人国民生活センター
]]>子どもの「性器タッチ」。親として心配になる気持ちもわかりますが、無理にやめさせる必要はありません。子どもたち自身が傷つかなくて済むように、大人からの伝え方やルールを工夫してくことが大切です。
]]>まず、性器タッチをする理由ですが、人によって様々で、気持ちいいから触っている場合もあれば、緊張や精神的な不安を解消するための場合、下着の感覚や排泄後の性器の感覚が気持ち悪くて触っている場合、単になんとなく、という場合など様々です。ネット記事では「愛情不足」などと言われているものもありますが、上記のように理由は様々であるため、親御様がご自身を責める必要はありません。筆者自身、小学生の頃、パンツのサイズが合わずにスースーするのがとても気持ち悪く、性器を抑えるようにして触ることがよくありました。
幼いお子様が性器タッチをしているとどうしてもびっくりしてしまい、怒ってしまったり、なるべく気をそらそうとしたりする親御様も多いのではないでしょうか。ネット上の記事を見てみても「どうやめさせるか」というHOWTO記事が多い印象です。
ですが、性器タッチは本当にいけないこと・やめさせるべきことなのでしょうか。
ご夫婦ともに医師で性教育をわかりやすく伝えるワークショップを行うアクロストンさんの著書「3~9歳ではじめるアクロストン式 「赤ちゃんってどうやってできるの?」いま、子どもに伝えたい性のQ&A」では次のようにあります。
「〜(中略)気持ち良さを伴って触っているのを見ると親としてはどきっとしてしまうかもしれませんが、無理にやめさせようとすると子供自身が罪悪感を強く持つことがあります」
「性器をいじることでのデメリットは特にありません。性的な成熟が早まることなどもありません。ただし、家族を含め人前ではやらないこと、きれいな手で触ることを伝えましょう」とあります。
つまり、性器タッチを無理にやめさせる必要はないのです。
ただし、あまりに長時間に渡る場合など、性器の炎症につながる場合や日常生活に支障を来す場合は、頻度やルールなどを確認する必要があります。
上記の通り、無理に止めさせる必要はないですが、人前で触るなどのNG行為や、自分自身を傷つけてしまう恐れもあります。性器タッチを今現在はしていない場合でも、性器を触る時のルールはあらかじめ決めておくと安心です。
<性器を触る時のルールの事例>
・人に見える場所では触らない
・きれいな手で触る
・自分以外の人に触られそう・見られそうになったらすぐにその場から逃げる
・人の性器を見たり、触ったりしない
・親や病院など、性器を触ってもらう必要がある時(お風呂で洗う時を含む)でも、嫌な時ははっきり伝える
・(男の子の場合)床に強く擦り付けたり、強く握りすぎない
※今回のイラストは無料イラスト素材集「性教育いらすと」さんのものを使用させていただきました!性教育に使えるイラストがたくさんあるので、ぜひ皆様もご覧ください!
※2022年1月10日に表記を「性器いじり」から「性器タッチ」に表記を変更いたしました。これは「いじり」という言葉にマイナスイメージが含まれるという視点を読者の方から教えていただいたためです。教えていただきありがとうございました!今後も表記についての疑問など是非お寄せください。
<参考図書>
アクロストン (2020) .『3~9歳ではじめるアクロストン式 「赤ちゃんってどうやってできるの?」いま、子どもに伝えたい性のQ&A』. 株式会社主婦の友社
最近では制服でもスカートかパンツを選べるようになるなど、学校現場でも多様な性やジェンダーバイアスへの理解も徐々に広がってきています。
ですが、ネット上では「そうはいっても...」という悩みがまだまだ散見されるのが現実です。
そういったお悩みを見てみると「電車のおもちゃが好きだと、女の子のお友達ができなくなってしまうのでは?」「お洋服が男の子っぽくてからかわれたらどうしよう」といったものなど「わかっていても、そのせいで子供が被害を被るのでは?」という親心が見て取れます。
頭では「どんな色が好きでもいい」「何を着てもいい」と考えていても、実際の場面をみると戸惑ってしまう人も多いのかもしれません。
少し前提の話からお伝えします。そもそも色やモノに関わらず、何かを「好き」と思えることは、それ自体がとても尊いものです。「好き」という気持ち1つで何かをずっと大切にできたり、幸せな気持ちになれること、これほど豊かなことはないと思います。
電車が大好きで運転手になった、コーヒー好きが昂じて自分のお店を開いた、絵を描くことが好きだったからデザイナーを目指した、お洋服だけはこだわりが強くてアパレル定員になった。
世の中には「好き」という気持ちをずっと持ち続けて、それを職業にする人も大勢います。だからこそ、まずは、せっかく芽生えた「好き」というその子だけが持つ感性を大切にして欲しいと思うのです。
その上で、もう一歩踏み込んで想像してみていただきたいのが、「なぜ好きなのか」というポイントです。例えば「電車が好き」1つとっても「電車の色が好き」「電車の動きが好き」「電車に乗るのが好き」「電車から見える景色が好き」「電車の中で食べるお弁当が好き」「電車の匂いが好き」など、好きなポイントは人それぞれです。
お子様がなぜそれを好きなのか、そんな好きポイントを一緒に見つけられると、よりお子様の好きに寄り添うことができたり、それに関連した新しい興味を一緒に探せるかもしれません。
例えば「動きが好き」なら「遊園地で乗り物に乗る楽しさ」「自転車を乗る楽しさ」など関連づくものを試して「好き・楽しい」の幅を広げることができます。
せっかく芽生えた「好き」という気持ちを「いいか、悪いか」「困るか、困らないか」という視点でジャッジする前に、こういった好きを深める視点が持てると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
上記の前提を踏まえた上で、それでも、実生活ではまだまだジェンダーバイアスゆえの課題が残っているのも事実です。そんな世界で生きていく我が子に、どんな声かけをしてあげると安心でしょうか。
まずは「〇〇ちゃんは電車が好きなんだね。電車っていろんな色があって見てるだけでも楽しいよね」「青色が好きなんだね。お空や海の色でとってもきれいだよね」など、お子様の「好き」という気持ちに共感することが大切です。いくら心配だからといって、いきなり否定されたり、注意されるとその時点でお子様が心を閉ざしてしまう可能性だってあります。
しかしながら園や学校などで接するお友達や、外部で接する大人から『女の子なのに〜』『男の子なんだから〜』という言葉を受けることがあるかもしれません。また、選んでもいないのに当たり前のように女の子と男の子が色で分けられたり、そんな環境の中で過ごすことも可能性としてあります。
そうするとどこかのタイミングでお子様から『女の子の色はピンクと赤!』といったような発言もあるのではないかと思います。
そんな時は、「もしかすると青色は男の子の色って思う人や、そう言ってくる人がいるかもしれないけど、そんなふうに決めつけることはよくないとママは思うんだよね」と親御様ご自身の気持ちをしっかり伝えてあげましょう。事実としてそういう偏見があっても、親である自分はそうは思わないよ、という姿勢が伝わると良いですね。
その上で、「でもどうしてもそういうことを言われて嫌な気持ちになったら、ママ(もしくは安心できる保育士さん)に相談してね」と何かあった場合のセーフティーネットを作ってあげることも大切です。
逆に、注意すべき点としては、「些細なコメントでも決めつけない」ということです。
例えば、女の子のお子様が青色のスポーティーな靴をほしい!と言ったとします。そんな時、皆様ならどんな声かけをしますか?
「もちろん青でもいい」と考える方が多いと思いますが、その際に「かっこいい色だね」「強そうだね」という声かけをするとどうでしょうか。「青=かっこいい、強い」という印象が強く聞こえませんか?このように、「青を選ぶこと」をよしとしていても、そこから紐づくご自身のイメージをそのまま伝えると、お子様の中でもバイアスがかかってしまうことがあります。「似合っているね」「どんなところが気に入ったの?」など、まずはお子様自身の選択を肯定してあげたり、どんなふうな意図で選んだのか聞いてあげられるとなおよいですね。
もちろんそこで「かっこいいと思ったから!」という回答がくれば「確かにかっこいいね」でもいいですし、「ブルーがきれいだから」という回答がくれば「きれいな色だね」で良いのです。
大切なのはその色やモノをお子様自身の目で見た時に、「どう感じたか」というお子様の主観です。その主観を大切にしてあげることから初めてみるのはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。次回以降も、家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。疑問や感想など、ぜひコメントお待ちしております!
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子どもの身に絶対に起きてほしくない「性暴力」。しかし「100%被害にあわない」という方法は正直ありません。だからこそ、性暴力にあいそうなときや、あってしまったときに大切なことは、子どもが親に安心してなんでも話せるという、親子の関係性。一番身近な家族に相談できないと、自分一人で抱え込んでしまい心の病気やトラウマになってしまうこともあります。「何かあったら親に相談しよう」と、子ども自身が思えるような親子の関係性を作るためにも、まずは、性の悩みだけでなく、その日学校であったことや今困っていることなど、子どもの話を最後まで聞くよう日頃意識してみてください。
他人から嫌なことをされたときに、しっかりと「嫌!」と相手へ言えるということも、性暴力にあわないためにはとても大事なことです。「感じ方は人によって違う。もし、あなたが他人から何かされて嫌だと感じたなら、相手に嫌って伝えていいんだよ」と、子どもが小さいうちにしっかりと伝えてあげてください。そして、「嫌だ!」と相手へ言うことは悪いことではないのだと、日常生活の中で少しずつ教えてあげられると良いと思います。例えば、親戚のおねえさんが子どもに「抱っこしていい?」と聞いたときに、「嫌だ!」と子どもが言えたとき。「相手へしっかりと意思表示ができて、偉かったね」という言葉をかけてあげるだけで、子どもは「嫌なことは、嫌って言っていいんだ」と体験を通して学ぶことができるでしょう。
また、「プライベートゾーン」について、子ども達へ教えてあげることも重要です。「プライベートゾーンはとても大切なもの。親や家族など、どんなに仲が良い人たちでも触って欲しくないなら、嫌ってしっかり言っていいんだよ」と、伝えてあげてください。一緒にお風呂に入るときに、「おまた(おちんちん)をあらっていい?」と、子どもに聞いてあげるのもいいと思います。そうすることで、子ども達は「相手からの許可がないことはしてはいけない」ということも一緒に学ぶことができます。結果的に、自分自身が加害者になってしまうリスクを減らすことに繋がるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
性暴力の被害に絶対にあわないためにも、そして万が一あってしまったときにすぐ周りに助けを求めるためにも、親子の関係性や相手へ「嫌!」としっかり伝えることは、とても大切なことです。本日のブログが、親御さまにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
今回のテーマは、医師夫婦のアクロストンさんの著書『3~9歳ではじめるアクロストン式 「赤ちゃんってどうやってできるの?」いま、子どもに伝えたい性のQ&A』を参考に書いています。本には、性教育の基本や性に関する話をどのように子どもと話したらいいのかなどが詳しく書かれているため、みなさんもぜひ読んでみてくださいね^^!
<参考図書>
アクロストン (2020) .『3~9歳ではじめるアクロストン式 「赤ちゃんってどうやってできるの?」いま、子どもに伝えたい性のQ&A』. 株式会社主婦の友社
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みなさんは、子どもと一緒にお風呂やトイレに入っているときに、こんなことを子どもから聞かれた経験はありませんか?
「赤ちゃんって、どうやってできるの?」
「赤ちゃんって、どこから生まれてくるの?」
「ママのおまたから、どうして血が出ているの?」など。
そのまま伝えるのは気恥ずかしかったり、どこまで答えたらいいのか困ったり、親御さん自身悩んでしまうことが多いかと思います。
結論からお話しすると、子供からの性の質問に関してはあいまいにせず、科学的事実に基づいて答えてあげるのがおすすめです。
誤魔化したり、事実と異なることを伝えたりしてしまうと、子ども達は「性の話=タブーなこと」という認識や間違った知識をもってしまうからです。
では実際に、子どもから性に関する質問をされた場合、どのように答えたらいいのか。ここでは、「赤ちゃんってどこから生まれてくるの?」と子供に聞かれたケースを例に、お伝えしていきます。
答えとしては、以下のように「おまたの穴から生まれる」ということを、わかりやすく伝えてあげるのがおすすめです。
「おまたの穴から生まれるよ。おまたには3つの穴があるんだよ。おしっこの穴とうんちの穴の間に赤ちゃんが出てくる穴があって、そこから出てくるんだよ。ただ、うまくそこから出てこられないときは、お医者さんがお手伝いをしておなかを切る手術をして生まれるよ」
ー2020年 株式会社主婦の友社出版 アクロストン 『3~9歳ではじめるアクロストン式 「赤ちゃんってどうやってできるの?」いま、子どもに伝えたい性のQ&A』37Pより引用
子どもの中には、そもそも女の人のおまたに穴が3つあることを知らない子も多いです。おしっこの穴とうんちの穴の他に、真ん中にあるのが赤ちゃんが出てくる穴ということを伝えてあげるだけで、身体の構造についても理解できるかと思います。その際に「帝王切開」について話すのも良いでしょう。すべての赤ちゃんがおまたから出てくる訳ではない、ということを子ども達が知る良いタイミングとなります。
いかがでしたでしょうか?
子どもから性に関する質問をされたとき、なんと答えたらいいか悩んだり、答えるのに時間がかかってしまったりすることもあるかと思います。まずは、あいまいにせず事実に基づいて話すようにしてあげてくださいね!
今回のブログが、親御さまにとって、少しでもお役に立てれば幸いです。次回以降も、家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。疑問や感想など、ぜひコメントお待ちしております!
<商品紹介>
はじめての性教育にはREADYBOXがおすすめです!
現在ECサイトにてクリスマス限定のBOXも販売中!ぜひご覧ください。
※予約受付期間:11月11日(木)23:00~11月25日(木)23:00
<参考図書>
アクロストン (2020) .『3~9歳ではじめるアクロストン式 「赤ちゃんってどうやってできるの?」いま、子どもに伝えたい性のQ&A』. 株式会社主婦の友社
READY BOXは「はじめての生理準備BOX」です。BOXの中には、ナプキンやタンポンなど、実際に生理がきたときに使えるグッズだけではなく、生理について学べる「ブックレット(READY BOOK)」が同封されています。お子さまが、生理をポジティブに捉えられたり、楽しく学べるように、カラフルでポップな世界観を意識して制作いたしました! READY BOXが生まれたきっかけは、代表のUlalaがかつてから感じていた「生理に対する疑問や恥ずかしさを解消したい」という強い想いから。READY BOXを通して、性について話すことはタブーではないということ、そして「不安や困ったことがあれば相談しても良い」という安心感をお子さまに届けていきます。
開発秘話について、詳しくはこちらの記事をご覧ください!
では、ここからは『READY BOX』の中身について、ご紹介していきます!
<READY BOOK「生理ってなに?」(監修:アクロストン)>
生理について、学ぶことができるブックレット。内容は、生理の仕組みや生理周期、子宮やホルモン、そして生理用品の使い方など、生理について学んだことがないというお子さまにもわかりやすい内容となっています。少しでもワクワクと楽しみながら学んでいただけるよう、カラフルなイラスト多く起用しました!
<READYBOX オリジナルポーチ >
オリジナルポーチに書かれているのは「MY BODY MY RULES MY DECISION」。「自分の身体は自分のもの。誰に何を言われようと、自分のことは自分で決めていいんだよ」ということをお子さまに伝えたくて、このメッセージにしました! お子さまが自分自身のことを尊重するきっかけになれたらと思っています。
<多い日の昼用 羽つき(23.5cm)ナプキン2枚入り、タンポンレギュラー6本入り>
READY BOXにご賛同いただいた、ナチュラムーン様の「ナプキン、タンポン」もBOX内に入っています。この二つを、オリジナルポーチに入れて常に鞄に入れておいたら、いつ初経がきても安心。使い方などは、READY BOOKを参考にしてみてくださいね!
<綿100%おりもの用布ライナー デザインおまかせ3枚セット>
READY BOXの活動に賛同いただいた株式会社すぃーと・こっとん 様の、おりものライナー。綿100%であるため皮膚にも優しいですし、何度も洗って使うことができます! 可愛くておしゃれなデザインが、「おりもの」に対して嫌な気持ちやどんよりした気持ちを、ふわっと軽くしてくれます。
<デリケートボディウォッシュ 250ml>
READY BOXの活動に賛同いただいたアイムラフロリア様の、デリケートボディウォッシュ。デリケートゾーンも身体も、これ1本でぷっくり保湿! デリケートゾーンの洗い方は、READY BOOXを参考にしてみてくださいね!
以上、『READY BOX』についてご紹介いたしました。このBOXが、初経を迎えるのが不安なお子さまや、生理について何をどう子供に教えてあげたらいいかわからず困っている親御さまにとって、役立ちましたら幸いです。
]]>みなさんは「経血をみせて子どもをびっくりさせてしまった」という経験はありませんか? 例えば、一緒にお風呂に入っているときや、外出先で一緒にトイレに入ったとき、お子さまの後追いが激しくてお家のトイレにまでくっついてきてしまったときなど。偶然、お子さまがお母さまの生理を見てしまう、ということがあるかもしれません。万が一そのような事態が起きたとき、どのように対応すれば良いのでしょうか?
まず第一に、「怪我ではない」ということをお子さまに伝えてあげてください。というのも、初めて生理を見た子供たちは「血」=「怪我」と、思ってしまう事が多いからです。
生理について知らない子供からしたら、そのように勘違いしてしまうのも無理はありません。
そして、怪我をしていると思うと、とても心配になってしまいます。
そのため、「怪我ではないんだよ」、「痛くないから大丈夫だよ」と、お子さまに声をかけてあげることが大切です。
まずは、安心させてあげること。これを、一番に考えてお話をしてみましょう。
お子さまが、生理は怪我ではないのだということを理解すると、次は「じゃあ、この血は何?」と疑問が湧くかもしれません。
そのときは、隠したり、誤魔化したりせずに「生理」について、教えてあげてください。
とはいっても、話しづらい、なんて言ったらいいのかわからない、とお困りの方もいるかと思います。
そのときは、無理なく「子どもから出た質問に答えられる範囲で答えてみる」、もしわからない場合は「今度一緒に本読んでみようか!」と一緒に学ぶ提案をするのも良いですね。
例えば、言葉をやっと話せるようになってきた2〜3歳頃のお子さまには「これは、女の子が大きくなったら毎月くるものなんだよ」ということを、話してあげるだけでもいいかもしれません。
4歳以降になってくると分かる言葉も増えてくるので、生理はどうして起こるのか、どういうものなのか、より具体的に掘り下げて伝えてあげるのも良いかと思います。
また、大人が思っているよりも子ども達は話したことをすぐに忘れてしまうことが多いので、一度に全部教え切らなくても、成長する中で少しずつ伝えていけるとよいと思います。
大切なのは、「生理」についてオープンにするということ。
ここで大人が、隠したり、誤魔化したりしてしまうと、お子さまの中に「生理=タブーなもの」という意識が生まれてしまいます。
お子さまが生理を見てしまったということは、性について話すきっかけが生まれたということ。
オープンに話すことで、今後も、ご家庭でお子さまと性について話がしやすくなるかと思います。
]]>近年は「幼少期からの性教育」「世界のスタンダードは5歳からの性教育」など、テレビなどのメディアでもその重要性が積極的に伝えられるようになりました。でも実際には「性教育を幼少期の子供に教えるってどうなの、、、? 」と不安や疑問を持つ方も少なくないかと思います。今回はそんな方に向けて早くから性教育をするメリットをお伝えできればと思います。
これまでのREADY BOXのブログでも触れてきたユネスコが刊行する「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」。この対象年齢は、5~18歳と記載されており、世界基準でも5歳からスタートするのは自然なことだと分かります。日本では5歳というとちょうど幼稚園の年長さんで、小学校入学前。小学校からは学級委員など役割が与えられ、体育会、学芸会など様々な行事も活発になり、1つのコミュニティーの中で様々な人と積極的に関わることが必要となってきます。
そういった身体的、言語的コミュニケーションが増える時期だからこそ、「自分も相手も大切にする」ことを伝える、つまり性教育の最も基礎となる部分を伝えるのに適した時期なのです。ちなみに、5歳というのはあくまでスタンダードですので、性教育がもっと進んでいる国だと0歳から性教育がスタートこともあります。
1をお読みになった方は「自分も相手も大切にする」ことが「性教育の基礎」ってどういうこと? と疑問に思われた方もいるかもしれません。性教育と聞くと、みなさんはどんなことを思い浮かべますか? 「避妊」「性行為」「第二成長」「性病」などでしょうか。確かにそれも大切な性教育の一部です。
ですが、こういったキーワードは学習過程のかなり後の方に出てくるものです。例えば「数学」という教科を学ぶにはまず「足し算・引き算」を習い、その次に「掛け算・割り算」、そし一次関数・・・と徐々に難しくなっていきますよね。性教育も同じです。最初に基礎となる学習があって初めて、その後の内容が身につきやすくなるのです。日本ではこの基礎がおろそかにされがちなので、性教育と聞くといきなり「性行為」のようなイメージが湧いてしまうのかもしれません。
では、性教育の基礎はどのようなものでしょうか。前述した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」の「価値観、セクシュアリティ」の章の5歳〜8歳の学習目標を少しみてみましょう。学習者ができるようになることとして定める欄には「個人、仲間、家族、コミュニティ、それぞれが異なった価値観をもちうることを認識する」「他者がもっている価値観を共有する」などがあげられています。いきなりセクシュアリティについて解説するわけではなく、その基礎である「価値観の違い」といった部分からアプローチしていることが分かります。
振り返ってみると、私たち大人は「人と自分は違う価値観をもっている」という、一見当たり前のように思えることでも、実は学校では学んでこなかったのではないでしょうか。もちろん道徳の授業や校外学習などそういった要素がないわけではないのですが、どうしても同じ地域の同じような子供たちだけで学校生活を送っていると価値観の違いが明るみに出ることも少なく、社会人になってから周りの多様性に気づく、というケースもよくあるのではないでしょうか。
もし小学生の時点で「人と自分は違う価値観をもっている」ということをしっかり学んでいれば、ゆくゆくは性行為について学んだ時に「相手が嫌だという行為はしない」「性行為が好きな人もいれば嫌いな人もいる」「子供が欲しい人もいれば、欲しいと思わない人もいる」など価値観の違いから発生するさまざまな違いを当たり前に想像することができるのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか?性教育について悩む保護者の皆様に少しでもお役に立てれば幸いです。次回以降も、家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。疑問や感想など、ぜひコメントお待ちしております!
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日本では基本的に生理の教育は男女別で女性だけに行われることが多いですよね。
女子生徒だけ体育館に集められ、こそこそとナプキンの使い方を学んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。
また、ナプキンをなるべく隠しながらお手洗いに行くなど、「隠すべきもの」として生理が扱われてきました。
だからこそ、男の子が生理について見聞きする機会も少ないというのも当然です。
また、男の子自身が「生理について知らない」ということが直接的なリスクになることはほぼないため、保護者からしても積極的に教える方も少ないかもしれません。
ですが、だからといって生理は男の子にとって「知らなくてもいいこと」なのでしょうか。
この問題を考えるにあたり、少し視野を広げて、主語を「男の子」から「この世界」「共同体」にした場合どうでしょうか。
共同体として、生理がくる人とこない人が共存するこの世界で生きていく時、生理がくる側の人のことを全く知らないというのは、知らないうちに相手を傷つけたり、相手が困っていることに気がつけない、というリスクが潜んでいるのではないでしょうか。
例えば、車椅子ユーザーの方とそうでない方がいるこの世界、を主語にした時、車椅子ユーザーの方のことを全く知らないと仮定すると、なにも考えず、凸凹道をたくさん作ってしまうかもしれませんし、幅の狭い陳列だらけになってしまうかもしれません。
そうなっても車椅子ユーザーではない自分は困らないからです。
このように相手の困りごとが見えないと、共同体の誰かにとってとても生きづらい世の中になってしまうのです。
近年話題になっている「生理休暇」なども、生理が来る人側のことを十分に理解していないと、どんな時にどんな制度が必要なのかも考えられないですよね。
では、実際の場面で男の子にどのように生理を伝えていけば良いのでしょうか。まずは、生理について伝える年齢について。
教える年齢はいつでも早すぎることはありません。なので、小学生になる前でも、お風呂などでママの経血をみた時など、興味を持ったタイミングで伝えてあげるのも良いかと思います。
また、そういったタイミングない場合も、女の子の初潮が始まるタイミング(10歳〜14歳頃)には教えてあげることをおすすめします。
生理の基本的な仕組みを詳しく伝えることはもちろん大切ですが、それ以上に大切なのは「リアルな声」を伝えてあげること。
「ママは生理の前にホルモンの影響でちょっとイライラしちゃうんだ」「生理の時はお腹が痛くなって、遊びも一緒にできないかもしれないんだ」など生理の時に何をされたら嬉しいのか嫌なのか、生理の時にどんな痛みや辛さがあるのか、リアルな話をしてあげることがポイントです。
そういったリアルな声を聞いていれば、もしお子様が将来パートナーをもち、そのパートナーに生理が来る時にはどんな声かけをすればいいのかも自然に身についているのではないでしょうか。
<<参考までに「生理について知れる本」のご紹介>>
・生理ちゃん(小山健 著)→コミックなので小学校中学年以上でしたらお子様だけでも読めますし、コミカルなのでパパにもおすすめ!
・げっけいのはなし いのちのはなし(おおいしまな 著)→絵本なので、小さなお子様の読み聞かせにもぴったりです。
最後に、生理について教えた後のフォローについてです。
知識を持つと、お子様自身が周囲にそれを伝えたくなったり、話したくなるのも自然なことです。
ですが、場合によっては「生理もうきてるの?」などダイレクトに質問してしまうと嫌な気持ちになる子がいることもあります。
ですので、生理について誰になら聞いたり話したりしていいのか、親子間でルールを作っておくと安心ですね。
]]>まずは、生理のお祝いについてお話していきます。かつては「初潮がきたら赤飯でお祝い」という家庭もあったようですが、近年はネットなどで「初潮を赤飯で祝うのはおかしい」「父親に知られるのがすごく嫌だった」「だったら男の子の精通も祝うの?」など賛否両論あります。
もちろん人それぞれに考え方が違うので、絶対にこれがいい、というものはありません。しかし、1つ言えるのは「生理をどう扱われたいか」を決めるのはお子様自身ということ。自分の体に起きることは自分で決める、これが基本です。この考え方は将来、自分自身の体に起きる全てのこと(セックスをする・しない、子供を産む・産まない、など)に対して自分自身で決められるという感覚を養うためにも大切です。赤飯意外にも大好きなケーキでのお祝いでもいいですし、特別何もしない、というのももちろんありです。さりげなくお祝いしたい!ということであれば、下記のような関連グッズでお祝いするのも良いかもしれません。
みなさんは、最初の生理が来た時のことを覚えていますか? 慣れないナプキンをつけて、替えて、、と覚えたてのことを実践するのに必死であっという間にすぎてしまったのではないでしょうか。だからこそ、少し時間を開けてから改めて、生理用品が自分の体にあっているか、使いやすいかを確認することをお勧めします。筆者自身、長年サニタリーショーツの使い方を間違っており(布が2枚になっている部分に羽が入れられると知らなかった、、、)大人になってから気づいた経験があります。生理前の準備はかなり意識しますが、来た後のアフターケアは意外と見落とされがちなのです。
例えばナプキンの「羽あり」「羽なし」。はじめに使ったのがどちらかによってなんとなく使い続けるケースも多いようです。ですが、「スポーツの時にずれないから羽ありが好き!」という方も入れば、「急いでる日でもすぐ使えるから羽なしが好き!」など、生活様式や性格によっても好みが分かれます。せっかくなので、2回目以降の生理では別のものを使ってみるなど、お子様にとってよりフィットする生理用品を選ぶ機会にできるといいですね。また、生理用品の使い方もできれば確認してあげると尚良いです。ナプキンを取り換える頻度は? おりものシート、多い日用、使い分け方は? サニタリーショーツは足りてる? などなど、当たり前と思っていても初めての生理を迎えるお子様には一気に覚えることは難しいので、確認の機会を作りましょう。
これは生理後すぐでなくても良いですが、できればかかりつけ医を見つけておくのも良いですね。もし何か生理で不安なことがあった際に、安心できる先生がいるとそれだけでも救われます。また、直接体に変化がなくともPMSなどは早めに医師に相談することで軽減できるものもあります。ママのよく使う産婦人科でも良いですし、お子様が自分で行ける距離にある病院でもよいので、一緒に探しておきましょう。親子以外に頼れる第三者がいると安心です。
いかがでしたでしょうか? お子さんにとって初めての生理の後も安心できるよう、親子で準備ができるとよいですね。今回のブログが、初潮前後のお子様を持つ方にとって少しでもお役に立てれば幸いです。次回以降も、家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。疑問や感想など、ぜひコメントお待ちしております!
]]>初潮はその多くが10歳〜14歳頃に始まると言われていますが、いつ・どんな時に始まるかは人それぞれ。だからこそ、なるべく早いタイミングで生理がくることや体の変化について伝えておくことが大切です。上記の年齢が平均だとすると少なくとも小学4年生になる前には伝えておきたいですね。とはいえ、「学校でも教えてくれるだろうし、、」「家でも教えるの?」と感じる方もいるかもしれません。そもそも生理や性教育の話題を親子間で話すことに抵抗がある方もいますよね。ですが、そんな方にこそ、1つ知っておいて欲しいことがあります。実は学校教育では、生理用品の具体的な使い方を教わるのは、林間学校が始まる前(多くは小学5年生)など、学校によってはかなり遅いこともあるのです。しかも、その内容もナプキンの使い方と捨て方など基本的なものを限られた時間の中で伝えることがほとんどですから、ナプキンの種類や、体の変化、対処法までカバーできるとは限りません。だからこそ、一番身近な保護者がなるべく早いタイミングでおうちで教えることをお勧めします。
生理について基礎的なことを伝えられたら、次は準備です。様々な種類、大きさのナプキンがあるので、できれば一緒にドラックストアにいっていくつかの種類を購入してみるのもよいでしょう。実際に生理は来ていなくても肌に当てて生活してみて、違和感はないか?など(化学繊維のものだと荒れてしまうお子様もいます)をあらかじめチェックしてみると安心に繋がるかもしれません。自分に合ったものが見つかったら、いよいよポーチの準備。まずは3〜4枚のナプキンと、生理用ショーツが思い浮かぶかと思いますが、是非加えて入れて欲しいのがデリケートゾーン用のウェットティッシュ。おうち以外の場所で初潮を迎えた場合、性器や太腿あたりまで経血が漏れている場合もありますし、すぐに気づけず、経血が固まっている可能性もあります。そんな時に不快感を軽減できるとブルーな気持ちが少しでも解れるのではないでしょうか。その他にも、痛み止めや小さいゴミ袋(ゴミ箱がない場合や汚れたショーツを入れる用)などを入れられるといいですね。
物理的な準備ができたら、次は心の準備です。お家ならまだよいのですが、学校やお友達の家、遠足中、お泊り中などに初潮がきてしまったらどうすれば良いか?もしそのような状況になったら、生理ポーチがあるだけでは、対処できない問題も出てきます。例えば、「お友達のおうちでクッションを汚してしまったら?」「お泊り中に布団に経血がついてしまったら?」「遠足中で近くにトイレがなかったら?」などイレギュラーな場合にもまずは何をすべきか、どんなことならできそうかを一緒に考えておくと安心です。
そして全ての準備が整ったら、最後は家族や親族、仲良しのママ友など、どこまで初経がきたことをオープンにしていいかを確認することです。日本では、かつてからの風習でお赤飯を炊く、など本人の同意なく第三者に初経がきたことを伝えてしまうケースがありますが、本人の体に起きるすべてのことは本人に決定権があります。これは大切な人権です。だからこそ、気付かぬうちにお子さまを気付つけないよう、あらかじめ話し合いができるといいですね。性別関係なく「生理ははずかしいものではない」「話すのは普通なこと」などと認識ができていればよいですが、もしそうでない場合は、特に異性のパパに伝えることなど、お子様によっては嫌悪感を感じるケースも少なくないため、注意が必要です。
最後に、生理の対処法だけでなく、その周辺に起きる心や体の変化にも触れておきましょう。生理前のイライラや気分の落ち込みも、あらかじめ知っておけば「生理前だから仕方ない」と自分の気持ちをコントロールできたり、リラックスする方法を考えておくこともできます。また、人によって生理に伴う体の変化は様々ですから、生理がきた際には、自分にはどんなことが起きるのかを記録して、症状がひどい時には無理せず病院にいけるよう声かけができるといいですね。
いかがでしたでしょうか?お子さんにとって初めての生理が少しでも安心できるよう、親子で準備ができるとよいですね。今回のブログが、初潮前のお子様を持つ方にとって少しでもお役に立てれば幸いです。次回以降も、家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。疑問や感想など、ぜひコメントお待ちしております!
]]>身の回りのたくさんのことに興味を持ち始める幼児期には「赤ちゃんってどうやってできるの?」「私はどうやって(どこから)うまれたの?」など、少し戸惑ってしまうような疑問を投げかけられる場面が増えてくるのではないでしょうか。そういった時、みなさんはどのように対応しますか? どうしても性行為のことなどまで言わなければいけないのではないか?と勝手に想像してしまい、「コウノトリが運んできてくれる」「仲良くしたらできる」などなんとなくはぐらかしてしまうこともあるのではないでしょうか。ですが、こういった疑問がお子様から出たタイミングがおうちでの性教育、つまりお子様の心と体を守るための知識を伝えるチャンスです。
というのも、今後公教育過程においてもお子様が得られる知識は非常に少なく、ご家庭で教える以外に、正しい知識にたどり着ける可能性が限りなく低いからです。たとえば中学校での性教育は、学習指導要領で主として保健体育のカリキュラムの中で教えていくこととされていますが、その内容の取り扱い方として「妊娠や出産が可能となるような成熟が始まるという観点から、受精・妊娠を取り扱うものとし、妊娠の経過は取り扱わないものとする」と定められています。つまり現状では「妊娠の経過」である「性交」は取り扱わず、「避妊」「人工妊娠中絶」も指導内容に含まれていません。幼少期に疑問をもったものが中学生になっても、正しい知識にアクセスできないのが、日本の現状なのです。
とはいっても、いきなり何から説明すれば、、と戸惑ってしまう親御様もいることと思います。まずは性行為に触れずとも、卵子と精子が出会って初めて赤ちゃんの卵ができるというシステムをわかりやすく伝えることからスタートしてみてはいかがでしょうか。年齢によっては専門用語は難しく感じるかもしれませんので卵子や精子は「赤ちゃんのもとになる小さなタネ」など言葉を変えてイメージしやすくして伝えると良いかもしれません。具体的に「おまたの少し上のところの左右に卵巣があるよ」など実際に体の位置を意識しながら伝えたり、「ママもここに卵子があって、〇〇ちゃんが生まれる前はここにあった卵から育ったんだよ」など実例をお話できるとよりイメージしやすいです。また、男の子には精子が射精によって体外に放出することもぜひ伝えてみましょう。卵子などと比べ「射精」はどうしてもいやらしいイメージがあるかもしれませんが、中には射精を知らないお子様が夢精した際に、「病気かもしれない」と不安になるケースなど、知らないことによって不安や嫌悪感を抱くこともあります。むしろ幼い頃から伝えてあげることによって、射精は自然なことだという認識にもつながります。
卵子と精子が出会うと子供ができることはわかったけれど、「どうして女の人の体にあるものと、男の子の体にあるものがくっつけるの?」などのより踏み込んだ質問が出た場合には、不自然に隠すのではなく、性行為について年齢に合わせた伝え方が必要だと考えています。例えば幼児の場合は「女の人と男の人のそれぞれのタネがくっつけるように心も体もくっつけるんだよ」などと伝えてみるのはいかがでしょうか。小学生以上であれば、ある程度器官の名称などもわかるので、「女の子の体にはうんちとおしっこの穴以外に膣という穴があって、そこが赤ちゃんを作るお部屋につながっているんだよ。精子は男の子のペニスから出てくるから、そのペニスを膣に入れると受精ができるんだよ」などと説明するのも良いかもしれません。女の子であれば一度手鏡などで膣の位置を自分で確認してみる、というのも自分の体について知れる大切なチャンスです。
いずれにせよ大切なのは、隠さずに事実を正しく伝えること。親御様がそこで隠したリ、怒ったり、嘘をついてしまうと、今後お子様が性に関わるあらゆる疑問や不安を親に相談できなくなり、結果的に1人で抱え込んでしまうというリスクにもつながります。
いかがでしたでしょうか? どきっとしてしまう子供からの質問。保護者としてどのように答えるのかか、今回のブログが少しでもお役に立てれば幸いです。次回以降も、家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。疑問や感想など、ぜひコメントお待ちしております!
【参考】
・東京都福祉保健局 「妊活支援ポータルサイト」
・教育新聞「子供を守る性教育 タブーの意義を問う」
・内閣府 男女共同参画局
・奈良市「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」って、ごぞんじですか?
【参考図書】
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