なんで男の子も生理を学ぶべきなの?

こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。こちらのブログではお家でできる月経教育・性教育のコンテンツを発信していきます。今回のテーマは「男の子が生理を学ぶ理由」です。

自分と違う立場の人を理解する大切さ

男の子 違う立場について考える

日本では基本的に生理の教育は男女別で女性だけに行われることが多いですよね。

女子生徒だけ体育館に集められ、こそこそとナプキンの使い方を学んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。

また、ナプキンをなるべく隠しながらお手洗いに行くなど、「隠すべきもの」として生理が扱われてきました。

だからこそ、男の子が生理について見聞きする機会も少ないというのも当然です。

また、男の子自身が「生理について知らない」ということが直接的なリスクになることはほぼないため、保護者からしても積極的に教える方も少ないかもしれません。

ですが、だからといって生理は男の子にとって「知らなくてもいいこと」なのでしょうか。

この問題を考えるにあたり、少し視野を広げて、主語を「男の子」から「この世界」「共同体」にした場合どうでしょうか。

共同体として、生理がくる人とこない人が共存するこの世界で生きていく時、生理がくる側の人のことを全く知らないというのは、知らないうちに相手を傷つけたり、相手が困っていることに気がつけない、というリスクが潜んでいるのではないでしょうか。

例えば、車椅子ユーザーの方とそうでない方がいるこの世界、を主語にした時、車椅子ユーザーの方のことを全く知らないと仮定すると、なにも考えず、凸凹道をたくさん作ってしまうかもしれませんし、幅の狭い陳列だらけになってしまうかもしれません。

そうなっても車椅子ユーザーではない自分は困らないからです。

このように相手の困りごとが見えないと、共同体の誰かにとってとても生きづらい世の中になってしまうのです。

近年話題になっている「生理休暇」なども、生理が来る人側のことを十分に理解していないと、どんな時にどんな制度が必要なのかも考えられないですよね。


男の子へ「いつ教える」?

では、実際の場面で男の子にどのように生理を伝えていけば良いのでしょうか。まずは、生理について伝える年齢について。

教える年齢はいつでも早すぎることはありません。なので、小学生になる前でも、お風呂などでママの経血をみた時など、興味を持ったタイミングで伝えてあげるのも良いかと思います。

また、そういったタイミングない場合も、女の子の初潮が始まるタイミング(10歳〜14歳頃)には教えてあげることをおすすめします。

男の子へ「何を教える?」

生理の基本的な仕組みを詳しく伝えることはもちろん大切ですが、それ以上に大切なのは「リアルな声」を伝えてあげること。

「ママは生理の前にホルモンの影響でちょっとイライラしちゃうんだ」「生理の時はお腹が痛くなって、遊びも一緒にできないかもしれないんだ」など生理の時に何をされたら嬉しいのか嫌なのか、生理の時にどんな痛みや辛さがあるのか、リアルな話をしてあげることがポイントです。

そういったリアルな声を聞いていれば、もしお子様が将来パートナーをもち、そのパートナーに生理が来る時にはどんな声かけをすればいいのかも自然に身についているのではないでしょうか。

<<参考までに「生理について知れる本」のご紹介>>

生理ちゃん(小山健 著)→コミックなので小学校中学年以上でしたらお子様だけでも読めますし、コミカルなのでパパにもおすすめ!
げっけいのはなし いのちのはなし(おおいしまな 著)→絵本なので、小さなお子様の読み聞かせにもぴったりです。

周囲への伝え方は要注意!

男の子 生理の時の声かけ

最後に、生理について教えた後のフォローについてです。

知識を持つと、お子様自身が周囲にそれを伝えたくなったり、話したくなるのも自然なことです。

ですが、場合によっては「生理もうきてるの?」などダイレクトに質問してしまうと嫌な気持ちになる子がいることもあります。

ですので、生理について誰になら聞いたり話したりしていいのか、親子間でルールを作っておくと安心ですね。

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