絵本紹介「王さまと王さま」
こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。こちらのブログではお家でできる月経教育・性教育のコンテンツを発信していきます。今回はおすすめの絵本「王さまと王さま」をご紹介いたします。
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「王さまがお姫さまと結婚する」って誰が決めたの?
シンデレラはガラスの靴によって、王子様と出会い、ふたりは結婚して幸せに暮らします。白雪姫は王子様のキスで目覚め、結婚します。アリエルは魔法の力で人間の姿となり、やはり王子様と結婚します。
私たちが慣れ親しんでいるディズニープリンセスたちのお話は、王子様とお姫様が結ばれることがほとんどです。
ですが、王さまや王子さまは必ずしもお姫さまと結婚するものなのでしょうか。
歳をとった女王さまに、「結婚して王さまになりなさい!」と言われた王子さまが主人公のこの絵本。様々な国のお姫様に出会いますが、どのお姫様もしっくりこず、なかなか結婚を決められません。そんな時お姫様の付き添いに来た王子さまと運命の出会いをして結ばれます。
子どもたちが日頃から親しむ童話で「当たり前」とされていることを、アップデートし、自然な形で多様な性について触れられる1冊です。
多様な形の愛に「おめでとう」と言える世界に
この絵本のラストでは、王さま2人の結婚式をみんなが祝福し、女王さまも涙をこぼして感動します。そこには誰の反対も、偏見もありません。
では、実際の社会ではどうでしょうか。
日本では今、「同性婚」(同じ性別の人と結婚すること)は法律で認められていません。(※)
もし、日本で同性同士のカップルを見た時、あなたやあなたのお子様はどんな感情を抱くでしょうか。どんな会話をするでしょうか。
もし、自分が好きになった人と結婚できないという状況になったら、どんな気分になるでしょうか。
絵本を読んだ際には、是非お子様とこういった対話をしてほしいと思います。
ちなみに、世界を見渡してみるとオランダ、カナダ、フランスなどをはじめとした34もの国が同性婚を合法化しています。
わたしたちはどんな未来を子供たちに渡せるのか、今を生きる大人にも問われているのではないでしょうか。
(※)日本では、「同性パートナーシップ制度」と呼ばれる「各自治体が同性同士のカップルを婚姻に相当する関係と認め証明書を発行する制度」が施行されている自治体は存在しています。 2015年11月に東京都渋谷区と世田谷区で施行され、2021年10月現在では130の自治体で施行されています。(日本LGBTサポート協会HPより抜粋)