絵本紹介「女の子のからだえほん」

こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。こちらのブログではお家でできる月経教育・性教育のコンテンツを発信していきます。今回はおすすめの絵本「女の子のからだえほん」をご紹介いたします。

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『女の子のからだえほん』ってどんな絵本?

マティルド・ボディ(作・絵) ティフェーヌ・ディユームガール(作) 艮香織(監修)

この絵本はユネスコの「性と健康と人権」のマークを取得している国際的にも認められた絵本です。性器のくみ、はじらいについて、ジェンダー、同意、思春期、生理、赤ちゃんができるまで、など女の子の体について51ページにわたり情報が詰め込まれており、イラストもふんだんに使われているためお子様でも理解しやすい一冊となっています。

この絵本の「はじめに」には「この本はみんなのための本です。あなたが女の子でも男の子でも、どんな肌の色や体型をしていても(中略)この本を読んで、ひとりひとりが自分のことを知ってほしいと思っています。」という文章が綴られています。

この文章からも、すべての子どもたちに知っておいてほしい知識が詰まっていることが感じ取れます。

『女の子のからだえほん』のおすすめポイント

1.おしゃれなイラストで、正しい性器の名称について理解できる

親が説明するには少しハードルの高い外性器や内性器の名称やしくみ。ですが、この絵本ではこれらについて1つ1つのパーツごとにおしゃれなイラストと共に丁寧な説明が書かれているので、親御様も抵抗感なく一緒に読めます。

大陰唇、クリトリス、小陰唇、膣、膣口など1つのパーツごとにたっぷり2ページ使われており、役割や仕組みだけでなく、トラブルがあったらどうすべきかなどワンポイントアドバイスがあるのもうれしいポイントです。

2.肌の色や性器の形の多様性を感じられる

また、使われている胸や性器のイラストは多様な色と形をしており、例えば胸のページには6つの違った胸のイラストが描かれています。思春期になると、性器の形で悩むお子様も少なくありませんが、そもそもの前提として一人ひとり性器の色や形が違うことがわかれば、不安や偏見もなくなるかもしれません。

3.ニュートラルな言葉選びで「自分らしく」生きるヒントがたくさん

 

筆者が特にこの絵本で素晴らしいと感じるのが、1つ1つの言葉選び、事例のニュートラルさです。

例えば、性器の説明ページの最後には「女の子の性器をもっているからといって、かならず女の子らしくしなければいけないという訳ではありません、どんなふうになりたいかを自分で選ぶ権利があります。」という注意書きが書かれています。

他にも「出産」、「親になること」のページには「親にならなくてはいけないということはありません。それはおとなになってから自分で決めればいいのです。」というキャプションと共に、子どもを作る方法が必ずしもセックスだけではないこと、養子などさまざまな選択肢があることが書かれています。

このように、まだまだ日本では「当たり前」として教育されてしまうような事柄も、先入観なく、多様な視点で学べるのも素敵なポイントです。


いかがでしたでしょうか? 学びになるとはわかっていても、絵本をどう活用したらいいのか難しいと思う親御様も多いのではないでしょうか。本日のブログが、親御様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。