性器について子供に聞かれたらどうする?【後編】
こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。
今回も前回に続きユネスコの発刊する「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」を参考に、「性と生殖の解剖学と生理学」の章から自分のからだについて知ること、そして知りたいと思う気持ちについて考えていきます。
同書では学習目標年齢が設定されており、今回の章の最年少単位の5〜8歳では、「自分の体の名称と機能を知ることは重要で、生殖にかかわる器官も含め、それらについて知りたいと思うことは自然なことである」という目標になっています。
1.自分の体を知りたいと思うことは自然なこと
お子様が「おちんちんってなんでこんな形なの?」「なんでおまたにも穴があるの?」などと性器について疑問を発することもとても自然なことです。
「自分のからだ」について知りたいと思うこと自体もおかしいことではありません。
むしろ自分のからだについて理解が深まるからこそ、「何をしたら不快なのか」「どうしたら気持ちいいのか」と知ることもできます。
2.どう答えたらいいの?
とはいえ、お子様に突然性器に関する質問を投げかけられたときには少しどきっとしてしまうかもしれません。
とっさに「はしたない」「汚らしい」といったネガティブな発言はせず、「大切なことだからゆっくり伝えていくね」などと一呼吸おいてからご自身の伝えやすい言葉で時間をかけて伝えていくと良いかと思います。
その際、質問を受けた保護者自身も自分が不快だと思うことを無理に話す必要はありません。「おまたについてみられたり、くわしく聞かれたりするのは、今は少し嫌な気分なの」などとしっかりとご自身の気持ちを伝えた上で、「でも、もちろん大切なことだから、一緒にこの絵本で学ぼうね。」などすでにあるコンテンツを利用して学ぶのも良いかもしれません。
3.正しい名称をつたえよう
まずは自分が知りたいと思うときに質問できるよう、正しく体の名称について伝えてあげましょう。
その上で、疑問を感じたからと言っていつでも誰にでも質問していいわけではありません。特に性器に関しては、例えば人前で「おちんちん!」などと言うと不快感を感じる人がいることも事実です。「恥ずかしいこと」ではないですが、プライベートゾーンに関する学びと合わせて、「人がいるところでは見せないし話さない」とお約束するのも良いかもしれません。
その際、どんな場面や、誰になら疑問を発していいのか(お家の中ならいいよ、ママには言っていいよ、など)を伝えてあげると実際に疑問を持ったときにも伝えやすくなりますね。
いかがでしたでしょうか。
大切な自分の体を守るためにも、ぜひおうちでの教育を始めてみてください。
次回以降もお子様との家庭教育で役立つコンテンツをお届け予定です。
疑問や感想もぜひコメントで教えてくださいね。
<参考図書>
「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」ユネスコ編
「だいじだいじどーこだ」遠見才希子作、 川原瑞丸 絵
<参考記事>
「たまひよ」子どもに「性器」の名前をどう伝えるか ママ泌尿器科医
「アルソック」プライベートゾーンとは?子どもを性犯罪から守るための知識を解説
「MSDマニュアル 家庭版」
情報・知識&オピニオン 「IMIDAS」