絵本紹介「くまのトーマスはおんなのこ」

こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。こちらのブログではお家でできる月経教育・性教育のコンテンツを発信していきます。今回はおすすめ絵本「くまのトーマスはおんなのこ」のご紹介です。

「くまのトーマスはおんなのこ」ってどんな絵本?

ジェシカ・ウォルトン (著), ドゥーガル・マクファーソン (著), かわむら あさこ (著)

作者のジェシカ・ウォルトンの父は、男性から女性に性別移行したトランスジェンダー。ジェシカは、自分の息子エロールに読んで聞かせるトランスジェンダーをテーマにした絵本を作りたいと思ったことがきっかけで、自分でこの絵本を制作したといいます。そんな本書は、エロールくんとテディベアのトーマスの2人が主人公です。

エロールくんとテディベアのトーマスは毎日一緒にあそぶ仲良しのお友達。実はこのトーマス、「女の子のくまになりたい」とずっと悩んでいたのです。

でもそんなことを打ち明けたら、大好きなエロールはもう友だちじゃなくなってしまうだろうか…と悩んでいました。ある日、トーマスは勇気を出して本当のことを伝えます。

果たして、エロールくんはどんなお返事をしたのでしょうか。



「くまのトーマスはおんなのこ」おすすめの読み方


それではこの絵本をどのようにお子様と楽しみ、そして性教育に活用できるのか、ご紹介していきます。

①多様な性に関する教育の導入に!

この絵本は前回ご紹介した『タンタンタンゴはパパふたり』と同じ「性の多様性」をテーマにしています。

前回は男の子ペンギン2匹が主人公でしたが、今回は性自認も体の性別も男の子のエロールくんと、性自認は女の子だけれど、周りからは男の子として扱われるテディベアのトーマスの2人がテーマです。一口に「性の多様性」といってもそのバリエーションは人の数だけあり、どれもすべて尊重されるということが伝わりやすいため、是非どちらの絵本も読んでみてください。

またお子様がより親近感が湧くように、「もしお友達に同じことを言われたらどうする?」など実際のケースに落とし込んで問い立てできると、より自分ごととして考えられますね。

物語の中盤で、もう1人女の子のお友達「エイバちゃん」が登場しますが、この子は「女の子らしい」とされる遊びや、リボンで髪の毛を結ぶことが嫌いです。

こんな場面からも、「〇〇くんはどんな風に遊ぶのが好き?」「それは男の子(女の子)じゃなきゃ、やっちゃダメなのかな?」という風に問いを増やしていくのもおすすめです。

最終的にはエイバちゃんが言うように「好きな風にすればいいのよ」ということをお子様に伝えられるといいですね。

②お友達って何?を考えるきっかけに

この絵本は、性の多様性以外の観点でも「お友達とはどんな関係か?」も同様に学ぶことができます。

幼稚園などに入り、社会生活が始まると、どうしても切り離せないのが「お友達問題」です。親としては「子供にお友達が全くいない!」ということが心配になったり、逆にたくさんお友達はいるけれど、「自己犠牲になりすぎる」「優しすぎて断れない」などといった悩みを抱えたりすることもあるかと思います。どんなお子様にとっても難しい問題ですよね。

この絵本では、テディベアのトーマスは「(女の子になりたいって)打ち明けたら、大好きなエロールはもう友だちじゃなくなってしまうだろうか…」と悩む場面が出てきます。そんな場面を引用して、「自分だったらどうする?自分が思ってたのと違ったらお友達じゃないのかな?」「名前や見た目が変わったら友達じゃなくなるのかな?」などと聞いてみるのも考えるきっかけになります。

すべての問いから、最終的には「自分にとってお友達だと思えるかどうかの境界線はどこにあるのか」という境界線について議論できると、今後の園生活、学校生活にも活用できます。

いかがでしたでしょうか? 学びになるとはわかっていても、絵本をどう活用したらいいのか難しいと思う親御様も多いのではないでしょうか。本日のブログが、親御様にとって少しでもお役に立てれば幸いです。

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