【「良いタッチ」「悪いタッチ」って何?】子供自身が体を守るために知っておきたいこと
こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。こちらのブログではユネスコが発表した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」を参考に、お家でできる月経教育・性教育のコンテンツを発信していきます。今回は同書「セクシュアリティと性行動」の章から適切なタッチについて考えていきます。
1.「良いタッチ」「悪いタッチ」
最近では安藤 由紀さんの『いいタッチ、わるいタッチ』の絵本が再び人気になるなど、子供自身が自分の体を守る方法が注目されています。
その背景には、本来子供自身が「自分の体に起きることは自分で決められる」という権利を持っていますが、その権利が蔑ろにされている現状があります。例えば、学校生活や親戚付き合いなどで「いい子ね」と頭を撫でられたり、先生やお友達に「ねえねえ」と背中を叩かれたり、そう言った同意のないタッチが行われています。こういった場面が当たり前になっているがゆえに、もっとエスカレートした場面でもNOと言うことが難しい現状もあります。
そんな中で、自分の権利を守るためのはじめの一歩が「いいタッチ」「悪いタッチ」の認識です。
2.どうやって教える?
まずはお子様と日頃自分が触れられた時の気持ちについて聞いてみましょう。
「どんなものなら心地いいか」「どんなものは不快か」をまずは子供自身が認識することで、当たり前に行われる接触でも「嫌だ」と感じることは自然で、自分で決められるという認識を持つことができます。
その次に、嫌なタッチをされた際に「逃げる」「叫ぶ」「相談する」など、どんな対応ができるかも一緒に考えておくと、もしもの時に安心です。
その際、親や兄弟であっても触られたくない、という子供がいることも自然なことだと認識できるといいですね。愛情だから、家族だから、と押し付けていいものではなく、子供自身の権利として守られるべきことです。私の知り合いにも4歳の女の子で「パパにはプライベートゾーンは、見せない、触らせない」と決めているご家庭もあります。年齢に関わらず自分の「NO」を正しく伝えられることはとても素晴らしいことです。
大人である私たち自身も「嫌だ」という発言には勇気がいることですが、小さい頃からこれに慣れておくと、意識せずとも自分を守ることができるようになるのではないでしょうか。