子供を性被害から守るには?「知ってる人」からも性被害は起きています
こんにちは。READY BOXのブログ担当yukiです。こちらのブログではお家でできる月経教育・性教育のコンテンツを発信していきます。今回は「子供を性被害から守るには?」というテーマで、我が子が性被害に遭わないために、親としてできることを考えていきます。
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性被害って何?どんなこと?
みなさんは「性被害」と聞いてどんな事件やシーンを思い浮かべるでしょうか?レイプ、盗撮、などの事件が思い浮かんだ方もいるかもしれませんが、これらはあくまで性被害の一部です。
公益社団法人紀の国被害者支援センターのHPでは性被害について下記のような記載があります。
「自分が望まない性的行為です。同意のない、対等でない、強要された性的行為はすべて性暴力です。性暴力は被害者に対する著しい人権侵害であり、犯罪行為です。」
つまり、同意のないキスやハグ、スキンシップなども当然性被害ですし、自分の身体に触れられなかったとしても、相手が裸体や、性器を見せてきた、相手の性的行為を見せられた、なども性被害です。
「これくらいは、、」と見過ごさず、本人が望んでいないのに起きてしまったことは性被害だと認識し、本人の意思や心理的状況も考慮しながら適切に対処することが望ましいのです。
大人から子供への性被害、実は身近な人からが7割
よく親から子へ「知らない人や怖い人についていっちゃだめ!」と注意することがありますが、残念ながらこれだけでは性被害から自分を守ることはできません。なぜなら、性被害は「知っている人」や身近な人からも起きるからです。
内閣府の男女間における暴力に関する調査の「無理やりに性行等をされた被害経験」があるひとのうち、約7割の人が顔見知りから被害を受けたと答えています。(下記図参照)
内閣府男女間における暴力に関する調査より抜粋
この内閣府の調査にも「教職員」などが入っているように、子供が日常的に最も近くで接するであろう人からも性被害を受ける可能性が潜んでいるのです。
こういった場合の被害を避けるためにまずできることは、お子様自身が「どんなことをされたら性被害なのか」をしっかりと認識しておくことです。
文頭にあるように、どんな相手からであっても、同意なくされた「気持ち悪い」「嫌だ」と感じる行為はすべて被害にあたることを伝え、すぐに親に相談するよう日頃から話し合っておくことが大切です。
子供から子供への性被害を防ぐために
子供の性被害で見過ごされがちなのが、子供から子供への性被害です。「子供同士のことだから」と保護者間で軽視されてしまったり、保育園や幼稚園、小学校の先生も取り合ってくれないケースもあるようです。
ですが、たとえ子供同士であっても、本人たちに悪気がなくても、性被害は人権侵害であり、絶対にあってはならないことです。
子供同士のケースでは、お医者さんごっこで身体に触れることや、スカートめくり、ズボン下しなど遊びやおふざけがエスカレートしていって起こることもあります。どこまでは遊びで、どこからはやってはいけないことなのかを自分で判断することは難しい場合もあるため、これに関しても日頃から親子の会話の中で学習したり、確認する機会が持てるとよいでしょう。
例えば、「相手が嫌がることはしない」「相手のプライベートゾーンを触ったり見るのはだめ」「相手の体に触れる時は同意を取る」など、親子間でわかりやすいルールを決めるのも有効です。
最後に
いずれの場合も対策をしたからといって100%被害が起こらないわけではありません。ですが、普段から上記のような対策を学んでおくことで自分や他の人を守ることができる可能性は高まります。
子どもが性的なことでも安心して相談できるように、性について一緒に学んだり話す機会を幼い頃から設けて話しやすい関係性を作っておくことも大事なことですね!
また、もし被害にあってしまった時には、下記のような相談先があるので抱え込まずに相談してみることをお勧めします。
内閣府男女共同参画局 https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/index.html
参考書籍:「親子で話そう!性教育」浅井春夫 (監修), 艮 香織 (監修)